「よく食べる子どもたちなんです。2人ともまだまだ大きくなるから、これからの食費を考えると悩ましいですね」とY家の妻・Y美さん。
Y美さんは生鮮食品が安いスーパーで買い物を。この日は1kg800円台の国産合いびき肉を買って、ハンバーグを作ることに。「夫も子どももお肉が大好きなので、わが家はこれを1回の夕食と、翌日の長女のお弁当で使いきります」
このほかフランクフルトなど、子どものおやつ代わりのお総菜も購入。
「これに加え、子どもが友達の家に遊びに行くときに持たせるお菓子を買うことも。安売り品じゃ嫌みたいで、新製品のお菓子を持って行きたがるんですよね(笑)」
おやつは食べざかりの子どもの食欲を満たすだけではなく、子ども同士のお付き合いのアイテムでもあるようです。
〈ある日の夕食メニュー〉
野菜たっぷりハンバーグ(合いびき肉、玉ネギ、ニンジン、ピーマン、ナス。トッピングに大根おろし)/サラダ(キャベツ、ブロッコリー、プチトマト、ツナ缶)/ホウレンソウ、冷凍コーン、とろけるチーズの炒め物/厚揚げ/ポトフ/白米/ヨーグルト
総務省の2011年の統計によると、全国の総世帯の食費の平均額は、外食費込みで5万8374円です。食費は手取り額の15〜20%をめやすに考えてみては(宮野さん)
お友達の家に持って行くおやつ選びは、子どもにお金の使い方を教えるいい機会。「うちは○円までなら出せるけど、残りは自分のおこづかいで払ってね」などと伝えてみて(宮野さん)
夕食で野菜をたくさん取っておられる点はいいのですが、お総菜の間食は見直しを。おにぎりにじゃこや海藻、ゴマを交ぜたものにするとか、ビタミン・ミネラルの豊富なバナナを牛乳と一緒に取るといった方法なら、腹もちもいいですよ。またサツマイモなどをふかしたり、揚げ芋にしてハチミツや黒糖でミネラル分を補うと、よいおやつになります(吉村さん)
〈宮野さん〉「食費は増えるもの」とある程度割り切ったほうがいいと思います。毎日の献立でこまめに節約することも大切ですが、むしろ家計全体の節約で効果が大きいのは、携帯電話のプランや保険などの固定費を見直すこと。1回の見直しでまとまった額が減らせて効果が大きいです。
〈吉村さん〉食費の節約も大切ですが、健康のために妥協できない点というのもあると思います。たとえば洋食の献立が多い家庭では、子どものころからの脂肪の取りすぎに注意が必要。油の質にも気を付けましょう。オレイン酸を豊富に含むオリーブ油を取り入れるなど、動物性脂肪を減らし、体内で酸化しにくい植物性油脂を取り入れる工夫を。
〈宮野さん〉果物やお菓子、菓子パンは「ついで買い」しやすいアイテム。これを意識的にやめるようにしましょう。私がしているのは、買い物のときにカートを使わず、手でかごを持つこと。カートは重さを感じない分、商品をどんどんかごに入れがちですから。
〈吉村さん〉家に残ったパンで作れるお菓子を紹介するので、参考にしてくださいね。
〈吉村さん〉旬の食材は、安くて栄養価も高い。節約レシピの強い味方・モヤシと組み合わせた一品を紹介します。