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意外と知らない、だから知りたい 頭痛のナゾに迫る

意外と知らない、だから知りたい
頭痛のナゾに迫る

日本頭痛学会理事、日本頭痛学会専門医指導医。著書に「頭痛退治読本」(悠飛社)もあり

キーンと寒いこの季節、なんだか頭がドーンと重い、ズキズキ痛むなんてことはありませんか? 「このしんどさ何とかならないの?」「ときどき怖い病気じゃないかと不安になる…」という声も。そんな頭痛の謎に迫りました。





一口に頭痛といってもいろいろ?

右のふきだしでは、読者に聞いた頭痛の体験談を紹介しています。これを見てもわかる通り、一口に頭痛と言っても、痛み方も痛くなる原因も人それぞれ。

「頭痛にはいろいろな種類があって、大きく分類すると左の表のようになります。一次性頭痛は、片頭痛や緊張性頭痛など頭痛そのものが病気のもの。二次性頭痛は、何らかの病気にかかった結果、症状の一つとして頭痛が起こるというものです」と神経内科医の立岡さん。一次性頭痛は慢性的であるのが特徴で、ひどく痛む場合でも命に別状はないそうです。親子で遺伝する可能性が高いのも特徴。

一方、二次性頭痛には、命にかかわる病気が潜んでいることも。一次性頭痛との見分け方は2ページ目で紹介します。

頭痛の分類

一次性頭痛

片頭痛
【特徴】ズッキンズッキンと脈打つような痛み/体を動かすと痛む/ひどくなると寝込む/まぶしい/においや音に敏感になったり、目の前がきらきらしたりする場合も/発作的な頭痛が週2回〜月1回程度起こる

緊張性頭痛
【特徴】頭の回りを締め付けられるような痛み/寝込むほどではない/運動して痛みが増すことはない/3カ月連続で月平均15日以上など、慢性的に痛む

群発頭痛
【特徴】片目の奥がえぐられるような激しい痛み/痛くてじっとしていられない/年単位の周期で、ある一定期間毎日同時間に起こる。1回15分〜3時間程度

二次性頭痛

くも膜下出血、髄膜炎、脳腫瘍など脳の病気が原因の場合
→痛み方の特徴は、2ページ目の「こんな頭痛に注意!」を参照

風邪、二日酔いなどによるもの
※これらが原因だと思っていたら、実は片頭痛だったという場合も。同じ痛みを普段からよく感じるかどうかに注目を

痛み止めの飲みすぎで起こるもの
痛み止めの薬を飲んでもすぐに再発し、毎日現れる頑固な痛み

痛みをやわらげるコツ

正面を向き、両ひじ下を地面と平行にし、こぶしを胸の前で作るポーズをとります。そして顔を動かさず、体だけを左右にひねりましょう(2分間繰り返す)。頭と首を支えている首の回りの筋肉のストレッチになります。※片頭痛の人は、頭痛の発作が出ていないときにやりましょう



片頭痛の人
2重にしたビニール袋に氷水を入れ、袋の口を縛り、痛むところを冷やす。市販のシートなどよりも患部により密着するので、おすすめです
緊張性頭痛の人
肩や目を蒸しタオルなどで温めましょう

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