年末年始は、親戚や友人が集まる機会も増えるもの。そんなとき、塊肉やちょっと見ための豪華な魚介料理を出せば、場も盛り上がりそう。そこで今回は、和食とフレンチのプロに、作りやすいレシピを教わりました。翌日も楽しめる活用法も併せて紹介します。
豚肩ロース肉とジャガイモのロースト
「蜂蜜とレモンのソースは、シナモンや八角などを加えるとより深みある味わいに。ソース代わりにマーマレードを塗ってもおいしいですよ」(白石さん)
鶏の丸焼きやローストビーフより手軽にできる豚のブロック肉のロースト。「手に入りやすい部位でなら肩肉がロースト向き。良く動かす場所なので、味が濃いんですよ」とは、今回レシピを伝授してくれた、「フレンチレストラン ブラン・ピエール」の白石健一さん。
蜂蜜とレモンのソースは簡単なのに絶品!「ロースト肉なら何でも合うソースです」とのこと。
材料(3〜4人分)
●豚肩ロース肉450g ●ジャガイモ(男爵)2個 ●ニンニク1~2かけ ●ローズマリー1枝 ●オリーブオイル・塩コショウ適宜 ●ソース(蜂蜜大さじ6 レモン汁大さじ2) ●クレソン適宜 ●ドレッシング(オリーブオイル大さじ3 バルサミコ酢大さじ1 塩少々)
作り方
たこ糸は形崩れを防ぐため。ぐるぐる巻きでOKです。水分の流出を防ぐために、塩は焼く直前にします
- ①肉は脂身が分厚い場合は切り込みを入れ、たこ糸で縛る。みじん切りにしたニンニクと、ローズマリーの葉を全体にすりこんで、2時間以上置く。ジャガイモは皮をむいて水にさらし、食べやすい大きさに乱切りにする
- ②①の肉はニンニクとローズマリーをざっと取り除き、しっかりめに塩コショウをする。フライパンに油適量(分量外)を熱し、強火で周りを焼き固める。うまみの流出を防ぐように、小さい面も肉を支えてしっかり焼く
- ③②にジャガイモと、取り除いたローズマリーとニンニクを加え、肉から出た油をからめる。オーブン皿に、脂身を下にして肉を置き、その横にジャガイモを並べる
- ④200℃に熱したオーブンに入れ、20分ほど焼く。途中、焦げ付きを防ぐため、2~3度イモの上下を返す。熱が通ればイモだけ先に取り出しておいても良い
- ⑤ソースを作る。小鍋に蜂蜜とレモン汁を入れ、半量になるまで煮詰める
- ⑥肉の焼き上がりは、2面コラムを参照して確認を。すぐに切ると肉汁が流れ出てしまうので、10~20分常温に置いておく。好みの厚さに切って、ジャガイモと、ドレッシングで和えたクレソンを添える
車エビの黄身ウニ焼きと生揚げ
「黄身ウニ焼き」は彩りも美しい一品。生揚げは火の通しすぎに注意しましょう
家庭でも生きた新鮮なものが手に入れやすい車エビ。特に年末は、お歳暮などでいただくこともあるのでは。
京料理店の「京天神 野口」の野口大介さんが、そんな車エビの料理を教えてくれました。「塩焼きやフライもいいですが、サッと揚げるだけという食べ方ができるのは、新鮮な車エビならでは。お正月らしい豪華なウニ焼きと併せて紹介します」(野口さん)
材料(生揚げ)
●車エビ好みの量 ●揚げ油・薄力粉・塩適量
●スダチ1個
作り方
- ①車エビは殻のまま背ワタを取って薄く粉をまぶし、180℃の油で10~15秒揚げる
- ②殻をむき、器に盛る。塩とスダチでいただく
材料(黄身ウニ焼き・2人分)
●車エビ5~6匹 A(ウニ40g 卵黄1個分
酒20ml 薄口しょうゆ20ml 塩少々)
作り方
- ①車エビは頭を取って殻をむき、背ワタを取る。串に刺して薄く塩で下味をつける
- ②たれを作る。すり鉢(ボウルでも可)にAの材料を入れ、ウニをすりつぶすようにしながら、なめらかになるまで混ぜる
- ③エビをグリルで焼く。八割ほど火が通ったら、②のたれを表面に塗り、さらに焼く。4~5回塗り重ねながら焼く