壬生菜、水菜、ホウレン草…。これらは、これからが一年の中でも特においしい季節です。そこで、旬を迎える青菜を集めて、時季や産地、おいしい食べ方など、いろいろな専門家に聞いてみました。
「気温が下がり、寒くなってきて霜が降りるころになると、ますます青菜はおいしくなります」と教えてくれたのは、京都市中央卸売市場第一市場 京都野菜卸売協同組合の理事長・寺西保男さん。ハウス栽培が盛んで、どの野菜も一年中食べることができますが、やはりおいしいのは露地物が出てくる時期。寺西さんによると「京都でいうと、一番おいしいのは、菊菜は12月、セリは1月、ホウレン草と壬生菜は12月と1月やね」。
また同市場によると、京都に出回るこれらの青菜は京都産、滋賀産のものに加え、他府県のものも多いそう。「これから冬にかけては、京都・滋賀産以外では関西以西の産地から入荷するものが多いですね。今年は台風の被害を受けたり、9月に冷え込んだりしたために、10月初旬に野菜の値段が高い時期がありましたが、現在(注1)は昨年より安くなっていますよ」とは、同市場業務課農産品係長の西村邦宏さん。うれしいですね。
(注1)取材は11月7日
京都市中央卸売市場第一市場 京都野菜卸売協同組合の理事長、寺西保男さん。「青菜を冷蔵庫で保存するときは、乾燥しないように気をつけて。野菜にちょっと水をかけて新聞紙で包んでおくとよいですよ」