読者が推薦!私の街の“いい女”

プロに聞く、おつまみレシピ 今宵は家飲み


(上)イカの黒こしょう焼き
(下)エビのココナッツ炒めチリマヨネーズ添え

アイルランドから日本に来て10年、「日本のバターや海塩はすばらしい」というタイグ・マクラクランさんは、アイリッシュバーのオーナーシェフ。「エビの甘さとチリの辛さが混ざると、ビール独特の苦味にぴったり」という、「エビのココナッツ炒めチリマヨネーズ添え」は、ドライな赤ワインにも合うそう。「イカの黒こしょう焼き」は、スパイシーさと香ばしさが、ビールのホップと好相性。冷やした白ワインにも。いずれも、最後に効かせるライムやレモンのフレッシュ感がポイントです。
〈エビのココナッツ炒め
     チリマヨネーズ添え〉
  • 殻をむき背ワタをとったエビを、天ぷらの要領で米粉→溶き卵→ココナッツパウダーの順にまぶして20分ほど置く
  • ①を170度の油で1~2分揚げる
  • (A)を合わせて②に添え、ライム(1/8)をのせる

エビ…5尾 米粉…1カップ程度 ココナッツパウダー…1カップ程度
卵…1個、ライム(レモン)…1/8個
(A)
マヨネーズ…大さじ2
チリパウダー(七味でも可)…小さじ1/4程度
ライム(レモン)汁…1/2個分

〈イカの黒こしょう焼き〉
  • イカは平たくして中ワタをとり、両面に海塩、黒こしょうをしっかりすり込む
  • フライパンにオリーブオイルを引き、バター(50g程度)を入れて溶け始めたらすぐに①を入れ、プレスしながら両面を1~2分焼く
  • ニンニク小さじ1を加えてサッと炒め、レモン汁(1/2個分)をかける
  • 皿にサニーレタスを敷きレモン汁(3/8個分)をかけ、約1センチ幅に切った③をのせる
  • イカを取り出した後のフライパンを火にかけ、残りのバター、残りのニンニク、黒こしょうを適量入れて混ぜる
  • ⑤を④の上からかけ、レモン(1/8)をのせる

イカ…1杯(胴体) 黒こしょう…適量、海塩(あれば)…適量 バター…50~80g程度 ニンニク(みじん切り)…小さじ2 レモン…1個、サニーレタス…適量

(上)メキシコ風焼き鳥(下)じじばばタコス
※写真は、左記レシピの1/2の分量

多国籍のお酒とワインを楽しめる店の店主・中村聡さんは、「ワインに合わせるからといって、フレンチにこだわる必要はありません」と、店のメニューにもあるメキシカンテイストのおつまみ2品を教えてくれました。ハーブ&スパイスが香る「メキシコ風焼き鳥」は、赤ワインがしっくり。しっかりと濃い味わいは、ビールともよく合います。「じじばばタコス」は、ピリ辛のサルサソースが暑い夏にぴったり。白ワイン、スパークリングワインと共にピザ感覚で味わって。ビールとも◯。
〈メキシコ風焼き鳥〉
  • フライパンに油を引き、塩、こしょうをした鶏もも肉を最初は強火、次に中火にして、皮をパリッと焼く。レアな状態で取り出す
  • スライスしたトマトと、①を一口大に切った鶏肉をフライパンに戻し、(A)を加えて、焼き上げる

鶏もも肉…1枚(約300g)、 トマト…中1/2個 クミンシード…大さじ1 オレガノ…大さじ1 チリパウダー…適量 しょうゆ、塩、黒こしょう…少々

〈じじばばタコス〉
  • フライパン(油は引かない)でトルティーヤを両面焼いたら、2枚のトルティーヤの真ん中にチーズをはさみ、再び焼く。取り出したら1/4に切る
  • みじん切りしたトマトと玉ネギ、(A)を混ぜ合わせて冷蔵庫で冷やしておく
  • 食べる前に①に千切りしたレタスを敷き、②をかけていただきます

市販のフラワートルティーヤ…4枚 とろけるチーズ…2枚、トマト…中1/2個 玉ネギ…中1/4個、レタス…1枚
(A)
タバスコ…少々、塩・こしょう…少々、チリパウダー…少々、 ケチャップ…小さじ1/2

丸山聡さん

うま味成分であるアミノ酸がたくさん含まれる日本酒は、料理と一緒に味わうことで食材のうま味を引き出す役割もしてくれます。一番簡単に日本酒に合うおつまみを作るには、料理に日本酒を使うこと。魚介類を日本酒で蒸したり、干物を焼くときも日本酒を霧吹きでさっとかけたり。それだけで味が変わり、酒に合うおつまみとして立派な一品に仕上がりますよ。

日本酒専門店 いなせや六角店

オーナー自ら蔵元を訪ね歩き厳選した「無ろ過生原酒」を置く日本酒専門のバー

中京区烏丸通六角東入ル イヌイビル1階
TEL:075(255)1406
営業時間=午後6時~午前0時。不定休

タイグ・マクラクラン

ビールは、手軽につまめる料理がいいですね。ビールも、料理もいろいろな味を試してみて、自分の感覚で「このビールと、この料理がいい感じ」と思うものをみつけて。そして、家飲みの場合は、とにかく手早く作れるものを。出来たて、入れたてを皆と一緒に味わうのが、何より楽しい。それには、ソースを冷やしておいたり、事前に下ごしらえをしておくといいですね。

タイグ アイリッシュバー アンド レストラン

クラフトビールと呼ばれる各地の地ビールを
“生”で楽しめるアイリッシュバー

中京区木屋町御池下ル エンパイヤビル8階
TEL:075(212)6339
営業時間=午後6時~午前0時(金・土は深夜まで)。火休

中村聡さん

単純に、オリーブオイルを使った料理はワインによく合います。ワインだからおつまみも凝ったもの…ではなく、赤ワインなら、お肉を使ったり、濃いめの味にしたり。白ワインなら、薄味のさっぱりとした味付けにするだけでも合いますよ。あと、ワインを水や炭酸水で割って飲むと、飲みやすくなり、量も2倍楽しめます(笑)。苦手な人は試してみてください。

酒肴屋(さけのあてや)じじばば

ワインと洋酒などと一緒に多国籍なテイストが
楽しめる“酒のアテ”が人気のカウンターバー

下京区東境町180 リド飲食店街
TEL:090(2010)3912
営業時間=午後6時~翌午前1時(LO午後11時)。日・祝休

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