「食中毒予防に効果があるはず」と思ってやっていることってありますよね。その実際について聞きました。
食中毒予防に欠かせない“手洗い”。効果的な方法について、京都府保健環境研究所に教わりました。
「現在、患者数でいうと、1位ノロウイルス、2位カンピロバクター、3位サルモネラ属菌です。病原性大腸菌ではO-157が最も多く、次いでO-26、第3位が最近大きな事件を引き起こしたO-111です」(保健環境研究所)
病原体 | 感染源 | 潜伏期間 | 特徴 |
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腸管出血性大腸菌 O-157・O-111など |
肉(特に牛肉) | 3~8日 | 非常に強い毒素を持つ 熱に弱い |
カンピロバクター | 肉(特に鶏肉) | 2~5日 平均2~3日 |
少量の菌で感染する 熱に弱い |
サルモネラ属菌 | 鶏肉・卵 | 8~48時間 平均12時間 |
熱に弱い |
腸炎ビブリオ | 魚介類 | 12時間前後 | 海水温の上がる夏に増える 真水と熱に弱い |
黄色ブドウ球菌 | 調理する人の 手指を介した食品 |
3時間以内 | 加熱処理では予防不可能 |
ノロウイルス | 生ガキ 調理者の手 |
1~2日 | 熱に弱い ウイルスに汚染された人の便や吐しゃ物を介して二次感染しやすい |
「今までの経験から、これは普通の下痢ではないな、と自分で感じたり、家族から異常さを指摘されたりするはずです。また食中毒は、症状が出るまでにとった食事に原因があるので、思い当たるふしがあるはず。必ず内科、より専門的には消化器内科を受診してください。医師にきちんと伝えられるように、症状のメモを用意するのもおすすめです」(保健環境研究所・真田さん)