する~り、専用扉から登場したのは、16歳のオスネコ・コテツくん。高橋征吾さん一家にとって大切な家族の一員です。
「いつも娘の部屋で寝るんですが、明け方、トイレや水飲みに行きたくなるようで、大声で鳴き続けるんです。そのたびに起き出して、ドアを開けてやらないといけなくて」(明美さん)。そこで相談したのが「キャンバスホーム。」の瀧口静さん。高橋さんが現在の住宅を購入したときからの縁だそう。
「『ペットくぐ~る』という商品がありまして。大型犬から小型犬まで対応できるよういくつか開口サイズがあり、枠の色も4色ほどの中からドアに近いものが選べるんですよ」と瀧口さん。
「コテツが出入りできるようにと、キッチンのドアにはめ込んであったガラス板の一部を取り外したんですが、あちらはあまり通りたがらないんですよ」と征吾さんは首をかしげます。瀧口さんは、「高さが合っていないのかも。こちらはコテツくんの脚の長さを測って、無理なく通れる高さに取り付けてあるので」。
取り付けたドアは中が空洞になったタイプだったので、開口部に芯を入れてプレスし、補強してあるのだそう。建具業者に運び込んでの作業となりましたが、「せっかくならきれいに仕上げて長く使えるものにしたいですものね」(瀧口さん)。
費用は取り付け費込みで2~3万円だったとか。「コテツもすぐ慣れて、夜中以外に、来客時などにもよくここを通って娘の部屋に隠れているようです」と明美さん。ペットのバリアフリー化が実現したわけですね。
「夫は大工なので、棚などを作ってくれるんです。日曜大工でできるものもありますよ」と荒木奈穂さんに聞いて、実際に見せてもらいました。
「洗面所にタオルなどを入れる収納棚がなかったので、壁に棚を取り付けました。底に開口部を作って、下からタオルが取り出せるようになっています」と健次郎さん。
「ホームセンターで売っている18mm厚さの板をビスで組み立てればできると思います。27~30cm幅の板に、ハンドタオルは横27×縦12cm、バスタオルは30×14cmの穴をくり抜いています」
脱衣所にはもう1つ、健次郎さん手作りの子ども専用の棚も設置。「棚を1つずつ長男と長女に割り当てて、それぞれの着替えなどを置いています。あまり片付けをしなかったんですが、“自分の場所”と決まっているとうれしいみたい。2歳の娘もお尻ふきなど自分で取って来ますよ」。その言葉通り、奈穂さんが「美依奈ちゃん、おむつ取ってきて」と言うと、美依奈ちゃん、走って取ってきてくれました!
「今の家に引っ越す際、大きな天然木の座卓を置いたら、家族が集まる場に。友人が遊びに来てくれる機会も増えました」と教えてくれたのは、大町ゆかりさんです。
大町家のダイニングスペースにお邪魔すると、くだんの座卓がどーんと鎮座。「以前この家に暮らしていた方は、ここにダイニングテーブルとソファを置いておられたんです」とゆかりさん。それはずいぶん雰囲気が変わったでしょうね。
「私たち夫婦2人とも居酒屋のようなスタイルが好みで。両親と同居していたときには遠慮していたんですが、友人を大勢呼んでワイワイしたかったので、みんなでくつろげる座卓にしようと考えたんです」と孝さん。
天然木の一枚板の座卓を探していたそうですが、手入れが大変そうで迷っていたところ、店頭でこの机を発見。「大きさ・色目とも好みでした。本当は高さのある机だったんですが、脚を切って調整できると聞いて。行きつけの居酒屋の座卓の脚の長さを測らせてもらって、参考にしました(笑)」(孝さん)
長女の咲ちゃん、次女の花ちゃんとも、宿題は子ども部屋の勉強机ではなくこの机でするそう。その横では、孝さんがノートパソコンをいじることも。「それぞれの定位置があるんですよ」
幅が2m近いので、「最大12人くらいは座れそう」(ゆかりさん)「鍋とホットプレートを並べて、大人用と子ども用料理を同時に楽しめます」(孝さん)。にぎやかな光景が目に浮かびますね。