ゴールデンウイークは山へ!親子でハイキング

ドライブも楽しめて、一石二鳥!?/雲取山

京都北山、「花背山の家」の近くに登山口がある雲取山。京都市中心部からは、車で1時間ほど。ハイキングとともにドライブが楽しめるのも、おすすめポイントです。

取材当日は午前10時に歩き出しました。花背スキー場跡横の林道から、沢沿いに登山道へ入ります。40分ほど登ると、そこが寺山峠。山頂に行くには複数のルートがありますが、記者が取ったのは杉林の間を下り、一ノ谷出合に出る道。一ノ谷出合からは、谷沿いにどんどん上っていきますが、驚いたのは、4月上旬だというのに結構雪が残っていること。しっかりとした登山靴をはいてきて正解でした。

木が生い茂る山道での登りが30分ほど続いた後、ふと上を見上げると、あ、空! 一気に視界が広がったところが雲取峠。ここから雲取山までは、もうすぐです。短い登り、下りを経て、午前11時50分、頂上に。残念ながら景色はサイコーとはいえませんが、風が心地よい! 持参したオニギリの味も格別です。


数十分の休憩の後、再び雲取峠に。せっかくなので違う道を、とハタカリ峠から寺山峠に向かうルートを進みました。こちらは、急登や険しい道も多いうえ、少し登山道が分かりにくいので、注意を払いながら40分ほど歩き、寺山峠へ。初心者の場合は、二ノ谷へ下りてから一ノ谷に戻る一般的なコースがいいかもしれません。

さあ、後は、もと来た道を下るのみ。登山道口までは30分で到着です。

林道や山道、沢沿いの谷歩き、視界が広がる峠など、変化に富んだ山の魅力がいっぱいに感じられた、満足のハイキングでした。


磯野さんに聞く 親子ハイキングの心得

1最初は、低山で山歩きの練習を
地と山では使う筋肉が違います。まずは低い山から始めて、子どもに山歩きに慣れさせてあげましょう。京都市内だと、大文字山、宝ヶ池(ハイキングコース)、御室八十八カ所などがオススメです。できたらお弁当を持って行き、遠足気分で楽しさを感じさせてあげてください
2防寒着、カッパ、帽子を持参
山の気温は100メートルで0.6度下がります。Tシャツで登り始めても、長袖が必要。特に頂上付近では、ガスが出ていることもあるのでカッパは必携です。また、帽子は日よけにはもちろんですが、転倒したときのクッションや虫刺されの予防にもなるので、ぜひかぶらせましょう
3こまめに休憩を
1~1.5時間に1回は休憩を。休憩時間は5分程度で十分。あまり長く休憩すると、せっかく温まっていた体が冷えてしまいます
4休憩時は、“燃料補給”タイム
手軽に食べられる、お菓子やあめ、おにぎりなどを持参しましょう
5こまめに水分を取る
のどが渇いたと感じる前に補給することが大切です(ただし、がぶ飲みはダメ)。吸収の良いスポーツドリンクがおすすめ
6無理強いしない
「おなが減ったー」と泣いているのに、頂上で昼食をとるために無理に歩かせるのはかわいそうです。途中、休憩ができる場所で昼食をとることも考えましょう。「もう歩けない」とぐずり出したら、お菓子などで燃料補給を。すぐに機嫌を取り直すはず。ただ、どうしても歩けないと言い張るようだったら、下山すべきだと思います
7ほめて、励ます
子どもは、親にほめられるのが大好きです。「上手に歩けるようになったなぁ」などとほめながら、励ますことが意外と重要。兄弟がいるようでしたら、まんべんなくほめてあげてください
8気を紛らわせる
単調な登りに退屈したり、疲れてきたら、しりとりやクイズで気を紛らわせてあげて。考えているうちに、しんどいことを忘れるようです。また、ささいなことですが、靴下を取り換えてあげるなど、ちょっとしたことでも気分転換になります
92歳未満の子ども連れなら、丈夫な抱っこひもを持参
小さい子どもは途中で寝ます。そんなときには、頭を支えられる抱っこひもか、背負子が必要。ただ、抱っこをするだけでは親子ともにしんどいんです
10親も疲れます
普段から山歩きをしていなければ、親も疲れるもの。そんなときは素直に疲れた、しんどいと言ってみましょう。子どもは、しんどいのは自分だけではないと感じるのか、お互い元気づけられます

京都のハイキング情報を発信している磯野さんのブログ(http://d.hatena.ne.jp/fumi_isono/)もチェックしてみて

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