この数年、自社製品を回収し、リサイクルを行うメーカーなどが増えています。
現在、回収を実施中のところを紹介します。
城陽市にある「エコ・ポート長谷山」は、宇治市・城陽市など3市3町が作った「城南衛生管理組合」が運営するリサイクルのための施設。
その入り口を入ってすぐ、施設内の「リサイクル工房」には、洋服や着物がズラリ! ここでは、不要な衣服を無料で引き取り、それらを随時展示。欲しい人には、洋服1点につき100円、着物1点につき500円のリサイクル料と引き換えに譲渡しています。
「衣類を持ち込む際には事前に洗濯をお願いしていますが、一部汚れが取れていないものは、リサイクル工房主催の手作り教室の素材として使っています」とスタッフの細谷登代子さん。どんな服も、無駄なく利用されています!
衣類の持ち込みは随時受け付け。自宅への出張回収も行っているそう(要予約)。
※不要な衣類の持ち込み、自宅への出張回収は、宇治市・城陽市・八幡市・久御山町・宇治田原町・井手町在住の人に限っています。ただし、同施設で展示されている洋服・着物の譲渡コーナーや、手作り教室(要予約)の参加は誰でも可能です
城陽市富野長谷山1-270
TEL:0774(56)5556
http://www.jyonaneikan.jp
午前10時〜午後4時、水・木曜休館
3月11日に起こった東日本大震災。寒さの残る被災地へ、衣服を支援物資として届けたいと思った人は多いのでは? 神戸のNPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯り」(略称HANDS)では、新品でない衣類も支援物資の対象とし、提供を呼びかけていました。
「阪神淡路大震災が起こったのは真冬でしたが、全国から中古の衣類もたくさん送られてきたため、寒さに凍えた被災者はほとんどいませんでした。その経験を生かしたかったのです」と代表の堀内正美さん。
新品でない衣類も対象とすると、傷んだ服なども届き、かえって被災者に不快な思いをさせることにはならないでしょうか? そこで、HANDSでは、物資を「大切なともだちへのプレゼント」と位置づけ、提供者には、自分の服のほか、現地で役立ちそうな日用品なども一緒に袋詰めすること、その荷物に、手紙を必ず添えることを呼びかけました。
「物資を送ることはあくまで手段。家を失い、手紙が届かなくなった人たちに、やさしさのこもった手紙を届けたいんです」と堀内さん。
この取り組み、呼びかけて一週間ほどで3000以上の荷物が集まり、受け付けは終了。今後は、被災した子どもたちのケアに取り組んでいくそうです。