ちゃんと知りたい、地デジのこと　読者からの質問と、地デジを見る方法のおさらい

電波は無限に使えるもののように思われているかもしれませんが、現状のアナログ放送のままではもう電波が足りないのです。テレビ放送をアナログからデジタルに切り替えて整理することで、今までテレビで目いっぱい使っていた電波が、通信など新たな用途に使えるようになります。

「アナログのままでいい」という声も聞かれますが、既にアメリカやドイツ、スウェーデン、スイスなどはアナログを停波しており、近く韓国やイギリス、カナダなども地デジに完全移行する予定です。デジタル放送は今や世界的な流れなのです。日本が今後デジタル先進国として国際競争力を維持し、経済の活性化を図るうえでも地デジ化は大切な事業です。

確かに、地デジ化を機に新しくテレビを購入する人も多いですね。また古いテレビの不法投棄も問題になっています。古いアナログテレビもチューナーに接続すればデジタル放送の視聴ができますので、特に2台目以降についてはぜひチューナー接続も検討ください。

デジタル放送では、映像・音声を放送局で圧縮して送り、家庭のチューナーで解凍しているので、この圧縮と解凍に時間がかかり、少し遅れて届いてしまいます。そのためアナログ放送で流しているような時報はできません。デジタル放送で表示されている時刻はある程度タイミングを合わせてお知らせされているものです。

7月でアナログ放送はなくなってしまいます。終了間際になるとアンテナ工事などが集中し、テレビが見られなくなる恐れもあります。地デジの準備がまだの方は、お早めにお願いします。

デジサポにより地域で説明会や相談会が開催されています。また、それに来場できない高齢者向けに、無料で戸別訪問相談も実施しています。デジサポ京都＝TEL：075（330）3030＝へ問い合わせてください。

アンテナの設置状況や配線などの宅内設備が原因で、電波のレベルが落ちている場合も考えられます。まずは「デジタル110番」のノボリを店頭に掲げている電気店に相談をしてみてください。

アナログテレビに接続することで、地デジに対応できるデジタルチューナーも、現在は4000円弱から販売されています。でもたとえばこんなテレビも地デジ対応にできるのでしょうか。