読者が推薦!京都の街で輝く家族

読者が推薦!京都の街で輝く家族

一生懸命なお母さん、私たちが支えてあげる!

左京区・宇津﨑家
推薦者の声
お姉さんとお母さんと一緒に、建築事務所をしている知人がいます。女性3人、しかも家族で家づくりをしているなんてユニーク!(城陽市・UTさん)

光代さん(右)の自宅と「住育の家」のモデルハウスも兼ねた事務所にて。親子での共著も含め、本の執筆も行う宇津﨑さん親子。「来年2月にも母が『住育』の本を出すんですよ」と友見さん(中央)とせつ子さん(左)。どこまでもパワフルな3人でした




左京区岩倉にある「株式会社ミセスリビング」。代表取締役の宇津﨑光代さん(63歳)は、長女の友見さん(41歳)、次女のせつ子さん(37歳)とともに「住育(じゅういく)の家」という商標登録をとり、家づくりをしています。

「間取りを工夫して、『家事や片付けがしやすく、ストレスが少ない』『家族が自然にコミュニケーションが取れ、仲よくなれる』家づくりをし、よりよい家族関係を築くお手伝いをしたいんです」と光代さん。

そんな光代さんの前職は小学校教諭。今は亡き夫の営む工務店を手伝うため、20代のころ建築業界に飛び込みました。

「施工現場では、“主婦にとっては不便な間取りだな”と思うことがよくありました。でも、それを言うと“素人は黙っとけ!”と怒られて。悔しかったので、仕事と家事の傍ら、建築などについて猛勉強しました」

そんな光代さんを励ましてきたのが、当時小学校・幼稚園に通っていた友見さんとせつ子さん。

「母はいつも、ばかが付くほど一生懸命な人。施主さんのために、工務店の人とけんかして泣いてることもあって。妹と私は、仕事が忙しかった母と交換日記をしていたんですが、よく“早く大きくなって助けてあげるからね”と書いてましたね」と友見さん。

「私も“働いてるお母さんはカッコイイ! 早く仲間に入りたい”と思ってたなぁ」とせつ子さん。

その言葉通り、友見さん、せつ子さんは同社に入社。一級建築士で収納にも詳しいせつ子さんは、家づくりの「ハード面」を担当。人前で話すのが得意で、心理学に関心を持つ友見さんは、「家の間取りが人の心に及ぼす影響」といったテーマで大学で講義をしたり、各地で講演を。施主との打ち合わせで家づくりの悩みを聞き出すための方法を考案するのも彼女の役割。母・光代さんが打ち出した「住育」というキーワードを異なる切り口から深め、会社を盛り立てます。

「2人の活躍は頼もしい限り。今ではすっかり私を超えてます」と光代さん。「私がしてきたのは、ただ必死に働いてきただけ。でも、それでよかったのかも。育児であれ仕事であれ、親が一生懸命な姿を子に見せることが大切だと思います」

ミセスリビング「住育の家づくり」
TEL:075(705)0707  http://www.mrs-living.co.jp

音楽や踊りを通していろんな人との出会いが

左京区・二万(にまん)家
推薦者の声
琉球楽器の一つ、三線(さんしん)のサークル仲間である私の友人は、ご主人や子どもたちと一緒に通っています! 子どもたちも、とても楽しそうです(左京区・Mさん)

仲間と一緒にポーズ! 智穏くんと倖寧ちゃん(中央)は、木村さん(後列右から3人目)の衣装を借りて。「サークルに入ったきっかけは、家族で『ら・てぃだカンカン』に行ったとき、お店に飾ってある三線を見て、子どもたちが“うちにも三線ある!”と木村さんに話しかけたこと。そのおかげで、世界が一つ広がりました」と真樹子さん(前列左)と剛士さん(同右)

左京区一乗寺にある沖縄料理店「ら・てぃだカンカン」。ここでは、日曜日の午後になると、お店から三線の音色が聞こえてきます。

二万(にまん)真樹子さん(38歳)とその家族が、三線の練習をしているのはここ。店主の妻で沖縄出身の木村佳子さんと常連客が始めた三線のサークルに、昨年秋ごろから参加しているのです。

この日も家族で参加。木村さんを中心に、みんなで歌いながら演奏をしていました。「ハイヤ、イヤサッサッ」と合いの手を入れていた長女の倖寧(ゆきね)ちゃん(6歳)は「踊りが好き。ここに来るのが楽しい」。「沖縄の踊りは、ゆったりした動きで面白い」と、長男の智穏(ともやす)くん(9歳)。2人とも、琉球舞踊の心得のある木村さんの踊りを見て覚えたようです。敬老の日には、近所の老人ホームでメンバーの演奏に合わせて兄妹で踊ったそう。

去年の夏、家族で沖縄旅行をした際に三線に触れ、音色にひかれたという二万夫妻。木村さんたちと練習するようになってから、上達を感じられるようになったと言います。

「僕は練習が足りなくてまだまだですが、妻は、自宅で気持ちよさそうに弾いていて、うまくなったなぁと思います。いろんな方々と出会えることもいいですね。子どもにとっても、僕たちにとっても」と剛士さん(37歳)。

家族の趣味を通じて得られた出会い。すてきですね。

リビング京都紙面

シリーズを終えて

3月には「私の街の“いい男”」、9月には「きらきら輝く“いい女”」を特集。「リビング京都」配布エリアに住む、街の人たちの姿をリポートしてきました。


そして今回は、趣味や仕事を通じてつながる一家が主役。みんなで同じことを楽しむ家族は、仲のよさもとびきり! いきいき楽しそうな親たちと、親のワクワク感をしっかり受け継いでいる子どもたちの姿が印象的でした。
計20組の“輝く人”たちを取材してきたこのシリーズ。彼ら・彼女らから、記者が元気をもらったように、記事を読んで、どこかで誰かが励まされているといいなぁと、心から思います。


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