Q5「夫の機嫌を損なうと、怒り出して家の雰囲気がトゲトゲしくなり会話どころではありません。『今話しかけてもいいか』と、日ごろから顔色をうかがっている状態です」(ちょこっとママさん・48歳)
A 夫目線になってみる
「いつも顔色をうかがうというのも疲れてしまいますね。会話がうまくできない夫婦は、お互いの観点がずれていることも多いんです。例えば、“顔色をうかがって”話をするということですが、“今なら良さそう”“この話ならいい”と自分が思っているタイミングや内容で話してもだめなこともあります。それ自体が、夫とかみあっていないこともあるからです。
夫が機嫌を損なうのは同じようなタイミング、内容では? 自分の思い込みを一度捨て、夫が不機嫌になるポイントを探して、そこを直していきましょう」(菅さん)
Q6「夫とは感覚が違うというか、同じ考え方ではないので話が続きません」(タッキー・50歳)
A 目的・具体性が重要です
「違うから楽しいのに(笑)。全く同じ考えなら話さなくてもいいですもんね。
さて、話が続かないということですが、話し方にはコツがあります。女性はダラダラ話すことが比較的平気ですが、男性は目的がある話を好みます。例えば、子どもの進学について相談したいなら、『子どもの学校、どうする?』という抽象的な話し方ではなく、『●●高校に行きたいと言っている、それにはこれだけのお金が必要』など具体的なデータを提示すると、男性も話に乗りやすいと思いますよ。
ダラダラとした話は男性には無理!と割り切るのも手です(笑)」(菅さん)
読者が実践!夫婦の会話にひと工夫しています
★「笑ったら負け」「英語を使ったら負け」など、ゲーム感覚で会話をしています(みえ・30歳)
★週末の夜はコーヒータイム。子どもはすぐに遊びだすので、夫婦でゆっくり会話ができるこの時間はとても大切です(カエルマン・34歳)
★夫の帰りが遅いときや疲れているときは、メールで1日の報告をしています。コミュニケーション不足がさまざまな問題の元だと思うので(いちご・31歳)
「一般的に、女性のほうが言語能力が優れていると考えられています。女の子はしゃべり始める時期が男の子より早いケースが多い、よくしゃべるなどもその一例です。個人差はありますが、女性はコミュニケーション能力が高いと言えるでしょう。反対に男性は、じっくり考え、発言する人が多いようです。
その理由は、言語中枢にあります。そもそも言語中枢は左脳にあるのですが、男性は言葉を発するとき、左脳の言語中枢を中心に使っています。それに対し女性は、右脳も使っていることが知られています。左右の脳を使うことで、より多くの情報を通わせることができるんです。情報が多いことで女性は、時々混乱することがあるようですが(笑)、物事を不自然ではない形で処理する能力にはたけています。男性は、左脳のみを使うため“一点集中型”。物事に、こだわりが強い傾向にあるようです」
この男女脳の違いを知っておくと、夫への疑問も多少、緩和されるかも!?
やっぱり聞きたい、夫たちのホンネ。
妻との会話をどう思っているのか、3人の既婚男性の声を紹介します。
参加してくれたのは
Aさん(57歳)/結婚27年。妻と24歳・22歳の娘と4人暮らし。
自営業
Bさん(41歳)/結婚12年。妻と10歳の息子との3人暮らし。会社員
Cさん(33歳)/結婚2年。妻と1歳2カ月の息子との3人暮らし。現在、就職準備中
早速ですが、みなさん、普段、夫婦で会話をしていますか。
Cさん「よくしゃべりますが、子どもに関係する話題ばかり。保育園へのお迎えは何時に行く?とか、おむつあったっけ?みたいな。よく考えてみると、純粋に2人だけの話題って少ないかも」リビング読者から、「夫がテレビを見ているときは私の話を聞いてくれない」という不満の声があったのですが、みなさんはいかがですか。
Aさん「自分がとても見たいテレビだったらねぇ」会話の内容をすぐ忘れる、という声もたくさんありました。
Aさん僕の場合は、歳のせいともいえる(笑)。ただ、自分にとって大事か、これは覚えておかなくてもいいか、というのを無意識のうちに分けているのかも」読者の中には、「私がベラベラしゃべる、どうでもいい話を夫は聞いてくれてありがたい」というパターンも多かったのですが。
Cさん「女性って、よくそんなにしゃべることがあるな〜っていうくらい話しますよね(笑)」では、これからも女性はおしゃべりでOKということで! ただし、タイミングは見極めつつ、夫婦の会話を楽しんでくださいね