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こんにちは。WEBフレンドの大好チヨ子です。

京都市には「食品ロス」を削減し、生ごみの減量等に取り組む「食べ残しゼロ推進店舗」があります。今回、京都リビング新聞社と京都市がタイアップし、こうしたお店の取り組みを紹介するということで、WEBフレンドの私も取材に参加しました。

生地の食感が魅力、イートインもできるベーグル店

今回訪れたのは、河原町丸太町にある「KAMOGAWA　BAKERY京都本店」。北海道産小麦ゆめちからを使用したもちもち感のあるしっとりとした生地、そして具材やトッピングが多彩で、パンのイベントなどでも人気のベーグルのお店です。

食品を無駄にせず、少しでも多くの人に食べてもらいたい

オーナーの宮澤さんは元々ラーメン店を経営されていましたが、コロナ禍で外食離れが進んだ頃に一旦休業（現在は再開）、2020年にテイクアウトのできるお店をと「KAMOGAWA BAKERY」を開店。

ところがいざ事業を始めると、日々売れ残ったパンを廃棄せねばならないという状況を目の当たりにし、衝撃を受けたそう。そこから、食べられるものを廃棄するのでなく、少しでも多くの人に食べてもらえる方法をと、食品ロス削減に向けて取り組むようになったといいます。

幸い、ベーグルは冷凍保存が可能。再び温めるとおいしく食べられることから、売れ残ったものも冷凍し、店内の「サステナブルビュッフェ」のメニューとして提供。ほかにもフードシェアリングのレスキューアプリ「TABETE」や、廃棄になってしまいそうなロスパンを積極的に扱うお取り寄せサイト「rebake」へ出品することで、なんと現在では「廃棄ゼロ！」。そう語られる表情はとても晴れやかでした。

「実は、梱包や冷凍作業にかかる費用を考えると、捨ててしまうのが一番安上がりなのですよ」
そう語りながらも、目の前の食べられる食品が無駄にならないことに喜びを感じていらっしゃるご様子がうかがえました。

「KAMOGAWA BAKERY子ども未来カフェ」で食を通した子供の居場所提供

週に１度、閉店後に「KAMOGAWA BAKERY子ども未来カフェ」（子ども食堂）でもベーグルを提供されています。

きっかけは、コロナ禍で学校の休校が続き、給食がないと食事に困る子供たちがいると知ったことでした。その当時、ラーメン店で提供する予定だった食材を利用し、他の飲食店からも食材の協力を得て、子ども食堂を運営された経緯がありました。

その時のノウハウがあったから、KAMOGAWA BAKERY開店後、早い段階から子ども未来カフェの運営も開始。交流のある福祉施設「ホップ」さん提供の食材でその日の夜のお弁当を詰め、翌朝の食事としてベーグルを提供しているそう。

お話をうかがっていると、食品ロス削減も子ども食堂も、実現するために他のお店やスタッフの協力があり、人と人との繋がりもとても大切にされてきたのだなと思えました。

小さなことでも多くの人が継続すれば

今後も「もっともっと多くの人に食べてもらえるようにしたい。」と宮澤さん。廃棄ゼロはまだまだ継続しそうです。また「環境のことや子供たちのことを考えた取り組みをしていると、自然と良い人材が集まってくるのです。」と嬉しそうに述べられたのが印象的でした。

今回お話を聞いて改めて感じたのは、多少コストや手間がかかっても、環境破壊を食い止めるためには、一人一人が少しずつコストや手間を負担することも必要なのではないかという事です。

細やかな事ですが、私は商品を選ぶとき、どちらが安いかというよりも、どちらのパッケージがより簡素かという点も大切にしています。今回お店の取り組みをお聞きし、これからは、食品ロスや環境への配慮があるお店なのかという事も、お店選びの視点にしたいと考えるようになりました。
些細なことからでも多くの人が、食べられるものを大切に考えた行動をとり、少しでも環境を守る行動にシフトすることが、今とても重要だと思いました。