レトロな郵便局跡の「TEA ROOM KIKI」で紅茶&スコーンを

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KAROプロフィール
2024年3月22日 

JR嵯峨嵐山駅から徒歩3分のところに、白とブルーの色合いが可愛いレトロなカフェがあります。私は二年ほど前に初めて訪れてから、木のぬくもりを感じるお店の雰囲気と、スイーツや紅茶の美味しさが気に入り、大好きなカフェの一つになりました。今回はコロナ前の2019年に共に町内会の役員をした近所に住む友人3人で、久しぶりのランチに伺いました。

嵐山へ向かう観光客で賑わう道沿いにあります

お店はJR嵯峨嵐山駅から嵐山方面へ向かう観光客で賑わう通り沿いにあります。地元の私は、以前この場所にあった木造のレトロな郵便局のことも覚えています。その建物が2021年にリノベーションされ生まれ変わったのが「TEA ROOM KIKI」です。レトロでおしゃれな外観と、おいしそうなメニューの看板に惹かれて、立ち止まっている観光客の方もたくさんおられました。

扉に描かれたティーカップのマークが目印です

イギリスの「クリームティー」をゆっくり楽しめます

「TEA ROOM KIKI」では、日本人の味覚に合う茶葉を厳選し、紅茶と自家製スコーンを味わう「クリームティー」という文化の発信を目指しているとか。この「クリームティー」、クリーム入りの紅茶、というわけではなく、スコーンと紅茶のセットを意味するイギリスの喫茶習慣のことだそうです。スコーンにクロテッドクリームという濃厚なクリームが必ずセットでついてきて、スコーンにたっぷり塗って食べることからクリームティーと呼ばれるようになったそうです。

今回私たちは、そんなクリームティーがセットになったサンドウィッチのランチをオーダー。私は鶏むね肉とキャロットラぺのサンドウィッチにしました。ちなみにこのサンドウィッチには、サラダとオムレツもつきます。

手前左から鶏むね肉とキャロットラペのサンドウィッチ(2,442円)、奥はアールグレイツナのサンドウィッチ(2,442円)、手前右はスモークサーモンのサンドウィッチ(2,464円)いずれもサラダ、オムレツとスコーン&ティーフリー付

さて、私が選んだ鶏むね肉とキャロットラペのサンドウィッチのお味ですが…鶏むね肉はしっとりとやわらかで、添えられたキャロットラぺの甘酸っぱさにセミドライトマトの濃厚な甘みと香ばしいくるみが良いアクセントになっています。上に載ったブロッコリースプラウトとキュウリはシャキシャキ、赤いエディブルフラワーが華やかさをプラス!ふんわりとした優しい甘さの食パンがこれら全てをまとめて、かなり食べ応えがあります。先に提供されたサラダは発酵玉ねぎとリンゴのドレッシングが爽やかな甘さで、自家製バスク風オムレツにはしめじ、エリンギ、ブロッコリー、ニンジン、ベーコン、枝豆などが入って一口ごとに様々な味や食感が楽しめて、これも結構ずっしりとボリュームがあります。

サラダとオムレツ

そして私が最も楽しみにしていたのが、先にご紹介した手作りスコーン!スタッフの方のアドバイスに従い、半分に割って、ジャムとクロテッドクリームをたっぷり塗っていただきます。北海道産契約栽培の小麦粉と国産バターを使用したスコーンは、ほんのり温かく表面はサクッと、内側はホロっとした優しい歯ざわりで、濃厚なクロテッドクリームと甘酸っぱいラズベリージャムを塗ると、サンドウィッチでお腹いっぱいのはずなのに、幾らでも食べられそうでした。

サンドウィッチの手前、左側にある白いクリームがクロテッドクリーム

更に、KIKIのこだわりでもある、ティーフリーは20種類以上ある茶葉からスタッフおすすめの様々なお茶を随時淹れていただけます。このティーフリー、自分で選ぶことは出来ないのですが、その分、自分では選ばないような様々な味のお茶を楽しむことが出来て、「次はどんな味かな?」とワクワク!1時間半ほどの食事時間中に6~7杯はいただきました。私が一番気に入ったのは「翡翠レモン」というお茶。これは緑茶とジャスミンをベースにレモングラス、ペパーミント、コーンフラワーをブレンドした爽やかな味で、しっかりした味のスコーンを食べきった後の満腹感を落ち着かせてくれ、後味をすっきりさせてくれました。その他にもアールグレイをベースにバニラとラズベリーを効かせた甘い香りのベリーフレジェや、しっかりした紅茶らしい香りとまろやかな甘みが特徴のビンテージゴールデンも美味しかったです。

バラエティ豊かなティーフリーのメニュー
お茶も一人一人違うデザインのカップで提供されます。

気に入った紅茶やお菓子は購入可能

店内には、たくさんの種類の茶葉やバターサンドなどのお菓子が、これまたアンティークな棚に美しく並んでいます。この棚は元の郵便局から引き継いだものだとか。リノベーションして生まれ変わった後も、レトロな雰囲気の店内と、元々この場所にあった棚はしっくり馴染み、新たな役割をしっかり果たしていました。

このお店で出会って気に入った紅茶やスコーンなどは、店内で購入することが可能です。今回一緒にランチをいただいた友人も自宅用に茶葉を購入していました。

今回はグランドメニューのサンドウィッチのランチをいただきましたが、季節の果物などを使用した期間限定のスコーンやアフタヌーンティーなども人気だそうです。次回はアフタヌーンティーで優雅なティータイムを楽しむのもいいな…と思いました。

TEA ROOM KIKI 紅茶&スコーン専門店 京都・嵐山本店

京都市右京区嵯峨天龍寺車道町1
TEL:075(432)7385
https://lworld.co.jp/kiki_arashiyama/
営業時間等はHPから確認を

プロフィール

KARO

在住エリア:京都市右京区
メインテーマ:知っているようで知らなかった京都のあれこれ/食に関すること
お散歩をきっかけに、近くにあるのに詳しく知らなかった素敵なスポットを再発見。寺社仏閣や公園、美術館、古墳など、京都の古くて新しい魅力を発信していきます。
料理が大好きなので、カフェやレストランなどの食に関する取り組みなどもご紹介していけたらと思います。