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京料理『立神(たてがみ)』さんは、堀川丸太町の交差点すぐそばにあり、通る度に「素敵だなあ、入ってみたいけど、お高いんだろうなあ」と思ってました。

ある日、知り合いとお店の前にあるメニューを見ていて『一汁五菜』(1650円)ランチを発見！で入ってみたら間違いない「本格京料理」の美味しさと美しさ、細やかな、おもてなしに感動してその後も訪れるようになりました。

「一間あるかな」と思ういかにも京都らしい路地を通りぬけ灯籠がある素敵な玄関。入ると左手に2階(大個室、座敷個室)へ上がる階段があり、そのまま京町家らしい土間を進むとカウンター席が並んでいます。一番奥には坪庭があって両サイドに掘り炬燵席や靴を脱いであがるテーブル席があります。

ひと手間かけた『本格京料理』をランチで頂きました！

『立神』さんは、季節感たっぷりのひと手間かけた「本格京料理」を頂けます。京野菜やこだわりの有機野菜、お魚は、淡路島などの近海産メインに産地直送の食材を毎日市場で仕入れて使われているそう。ランチもいろいろあって毎回迷ってしまいます。

今回は、私がよく頂く『一汁五菜』(1650円)。お魚、野菜、胡麻豆腐に赤だしといろいろな美味しい料理がバランスよく揃っていて、ダイエット中の私にも有り難い！

小鉢は、胡瓜・若芽・もやしの酢の物で、まろやか甘味と酸味で、食欲をそそります。

お造りは３種類　すずき・よこわ(マグロの幼魚)で、飾り包丁も綺麗で見た目も美しく、立神さんオリジナルの造り醤油によくあっていて、新鮮で素材の旨味がひきだされていました。

茶碗蒸しは絹ごし豆腐のように滑らかなのに、コクと旨味がある胡麻豆腐に透き通った銀餡がかかっていて、毎回その美しさと京料理ならではの上品な味わいに感動してしまいます。

揚げ物は、綺麗に盛り付けられた天ぷらに、紫塩が添えられていて、海老・烏賊げそ・さつまいも・いんげん等でした。薄く衣をつけて良い油で腕の良い板前さんが揚げる事によって、各々の素材美味しさを更に美味しくしているんでしょうね。

ご飯は『じゃこご飯』なのですが、ご飯もふっくら艶やかで、そのままでも充分美味しいのですが、ご飯の上にのせてある『自家製ちりめん山椒』が素晴らしく美味しい！
こちらの自家製ちりめん山椒は、国産近海物のじゃこを、ふっくらと炊き上げた上品な京都らしい仕上がりだから、しっとりと口あたりもよいとの事。「おじゃこも小さめの柔らかいのだし、お醤油やお出汁もさぞかし厳選されて、手間暇かけて炊いていらしゃるんでしょうね」って感心しながら『じゃこご飯のお代わり』を頂いてしまいます。『ちりめんじゃこ』はお土産でも買えるそうなのですが、家だと幾らでも食べちゃいそう！

留碗は、私の好きな『赤だし』で若芽と小さい巻き麸が入っていました。香物は『お昆布の炊いたん』と『お大根のお漬け物』で慣れ親しんだ京都の味わいに、とてもほっこりしました。

水物は、『もち粉を使った牛乳プリン』で、これがまたきめ細かく上品なんですが、弾力があり食べがいがあり、上にかかっている優しい甘味の黒蜜とあっていて、とても美味しい！
こちらもお土産で売っているそうです！

夫が注文した、『鰻の地鶏玉子　玉〆重』も味見させて貰いました。

鰻の蒲焼は、ふっくらと焼き上げられていて、ふわふわの黄色の地鶏玉子と緑が美しい三つ葉と良くあっていて、ご飯がすすみます。

昔、仕出し屋さんや鰻屋さんで食べた、だし巻き玉子で鰻が巻いてある「鰻巻き」を思い出しました。「こんなにふわふわの鰻と玉子の『鰻の地鶏玉子〆玉重』が食べられるなら、またランチで食べに来たいなあ。

丁寧な接客、おもてなしが素晴らしい！

こちらのお店は、いつ行っても接客が細やかで丁寧です。席もカウンター、テーブル席と掘り炬燵席、椅子を使った個室が選べます。席に案内されると、さりげなくおしぼりが出てきて「温かいお茶か冷たいお茶どちらにしますか？」と聞いて貰えたり、席に座ったまま会計をして頂けるのも嬉しい。お土産として『あさつき醤油』、甘味やお持ち帰りのお弁当等も買えるので、気軽にまた来たくなります。

食後にお茶のお代わりを頂きながら、次はいつ来ようか、誰と来ようか、何を頂こうかな？と考えてしまいます。