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ノスタルジックな展示室と、沢山のオブジェが迎えてくれる「堺町画廊」

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大好チヨ子プロフィール
2022年12月15日 

それはもう、本当に偶然の出あいでした。
道を間違え、目的地に向かう一本手前で角を曲がり、堺町通に迷い込んだとき、表に立てかけてあったポスターの水彩画があまりにも魅力的だったので、吸い込まれるように入ってしまったのが、堺町画廊さんでした。

御池通から堺町通を南へ数分

出迎えてくれる愛嬌のあるオブジェたち

その時の作家さんの淡い色調の水彩画もとても素敵だったのですが、画廊の建物のいたるところに様々な発見があって…。一番奥の展示室へのアプローチを一歩一歩進みながら、「おやまぁ、これはいったいなにかしら?」「あら、ここにこんな子がいるわ。」と、出迎えてくれる焼き物や小鬼のようなオブジェを発見する喜びがあったのでした。

ほら、通り庭に…

滋賀県やまなみ工房さんやその他作家さん作品など(通り庭)

足元にも…

おどけた雰囲気の石のオブジェ(展示室前の足もと)

ほら、頭上にも…

両側に狛犬やゴリラ・ほのぼのタッチのお札(通り庭前の頭上)

展示会に遭遇、私のお気に入りガラス作品

画廊のお宝アイテムの一つと私が勝手に思っている展示室入口のライト。いつもすごく気になっていました。ガラスなのに、まるでつららみたいにキラキラとしていて、氷が融けかけている様な瑞々しさと透明感があるガラス作品。もう水が滴るかのよう。

展示室入口手前の右側

11月のとある日、空き時間に立ち寄ってみると、まさにそのガラス作品の作家さん、荒川尚也さんの作品展が開催されていました。堺町画廊さんでの展示は、会期一週間のことが多いので、展示は終了してしまいましたが、その時の荒川さんの作品展示風景もとても惹き付けられるものでした。

初日は作品で埋められていた棚

堺町画廊の土壁や梁、壁の横板には生活のくすみが残り、それが何とも言えない哀愁を醸し出しているのですが、その中に並んだガラス細工は、氷の世界のような空間を作り、魔法の館に来てしまったかのような、異世界の雰囲気に入り込んでしまいました。

他の作家さんの展示の時もそうなのですが、展示台となるテーブルなども、ユーズド感のある木製家具などが使われたり、何気なく火鉢が置かれているなど、重みがあってとても素敵なのです。

他にも、気になるものがそこここに

入口脇の陶器の中にはメダカがいて、いつも、ついついと泳いでいるのを確認してしまいます。
通常は味気ないはずの排水溝まで、素通りさせてくれない魅力的なカエルの集合体。何度か入館したので慣れてきましたが、初回は展示に行きつくまでに、いろんなものを見つけて愛でて、「おや」「まあ」とか一人で騒いでいました。

愉快な排水溝カバー

作家さんにとっても魅力的な空間なのでしょう。展覧会も良く開催されているので、たまには迷子になってみるのも良いものだな、と思いながら、入口のところで次回展示会の葉書などを頂いて帰りました。

ここにも、オブジェが並んでいました

堺町画廊

京都市中京区堺町通御池下ル
TEL:075(213)3636
https://sakaimachi-garow.com/blog/
営業時間等はHPから確認を

プロフィール

大好チヨ子

在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。