東山区八坂通りの通称「八坂の塔」の南向かいにある、日本の藝と道具の店「日東堂」。町家風の素敵な佇まいに惹かれ、以前カフェスペースでテイクアウトのコーヒーをいただいたことがありますが、今回はゆっくり店内を見てみました。
「日東堂」はオリジナル文房具や、日本の伝統工芸のデザインを取り入れた雑貨のセレクトショップです。
まず目にはいったのが、カラフルな文房具です。和紙素材を使ったシールは貼ってはがせるそうです。パステル調のものからボタニカルカラーの深いグリーンや茶色、鮮やかな赤やオレンジまで、眺めているだけで楽しくなります。
今はやりのマスキングテープもたくさんあるそうですが、私が目を止めたのは和柄を基調としたJAPONシリーズのマスキングテープです。ちょっとエスニックな柄にも見えますが、空き箱に貼ると素敵な整理箱になりそうです。
その他にも店内には福井県で製造されたリーディンググラスをはじめとした、日本各地でつくられた道具類やグッズがたくさん。どの商品もシンプルですが、センスの良さがひかる逸品です。日本の道具ってほんとうに美しいな・・・と思いました。
その中で人気の商品はオリジナルマグカップだそうです。京都のこの店舗でしか買えないので他府県の方への贈り物にもいいですね。
店の奥には手入れの行き届いたお庭もあります。ディスプレイされた白いTシャツと庭の緑のコントラストが美しかったです。いい枝ぶりの木とさりげなく置かれた庭石が計算された空間美を作り、京都らしい風景をつくっています。
だいぶゆっくりしました。そろそろお買い物をして帰ります。この日は一番気になったメモパッドとボールペンを買いました。メモパッドには大工道具をあしらったお店のロゴが箔押しされています。
手で触れると優しい感触の上質の紙でできたメモ用紙で、私は大好きな水色を買いましたが、他に赤、黄色のバリエーションがありました。上にミシン目がついていて、切り離すと付箋としても使える優れものです。パッケージの裏には日本語だけでなく、英語でも使い方が書いてあり、外国の方への贈り物にもいいな、と思いました。
ゲルボールペンは指にぴたっと吸い付く感じですべりにくく、さらさら書けます。ペンのパッケージにも英語の説明書きがありました。
仕事柄、外国の方へのお土産の相談を受ける事があります。小さく、かさばらない物で、なおかつ日本の文化や技術を凝縮したものとして私はよく文房具をお勧めします。「日常で使うものだからこそ、材質にこだわり、手で触れた時の感触にこだわる。そして機能性だけでなく、そこに美しさを求めるのが日本の文化です」、とお話することもあります。今回「日東堂」さんを訪れて、メイドインジャパンのすばらしさを改めて感じました。
日東堂
京都市東山区八坂上町385-4
TEL:075(525)8115
https://nittodo.jp/
プロフィール
yuko
在住エリア:京都市左京区
メインテーマ:京都の文化(社寺、庭園、伝統工芸、建築)
子育てがひと段落ついた頃から、大好きな英語を生かせる通訳ガイドの仕事を始めました。
近くに住んでいるのに知らなかったことや、何度も訪れているのに気づかなかったことなど、新しい発見にあふれる街。迷子になって楽しい街、京都が大好きです。
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