似合うメガネを選んでおしゃれに

2024年10月4日 

リビング編集部

顔周りの印象に大きく関わるメガネ。おしゃれとして楽しむためにも、似合うものを選ぶコツをメガネ専門店で教えてもらいました。おしゃれ度がアップしそうなメガネアイテムも紹介します。

イラスト/かわすみみわこ 撮影/桂伸也

かけたときの黒目の位置に注意 服装の雰囲気にも合わせて

「メガネは自分の好みのものをかけるのが一番だと思いますが、せっかくなら似合うものを選んでほしいですね」。そう話すのは、メガネ専門店「オプティックアート オギ」の代表・小木武士さん。

「左右の黒目と黒目の間隔は人によって違うので、同じメガネをかけても、黒目の位置が変わってきます。それぞれレンズの中央より少し内側あたりに黒目が入るものが、その人の顔にとってバランスの良いメガネ。また、フレームの横から下に向かっての角度をフェイスラインと合わせることで、違和感なくかけることができます。

ほかにも上下の幅が大きなフレームで小顔に見せたり、縁が黒いもので黒目を強調させたり、顔や目の大きさといった一人一人の個性に対応するものを選ぶのも良いですね」

オンとオフ、季節ごとにかけ替えても

メガネはコーディネートの一つとしてTPO(時・場所・場合)に合わせて選ぶことが大切だと小木さん。

「例えば、オフの日はプラスチック素材の太い縁のものをかけてカジュアルに、仕事のときはフォーマルな印象を持つ金属素材のものに変えるなど。場面や服装によって、しっくりとくるメガネは異なるはずです。着物の柄や葬礼の装いに色を合わせる方もいます」

季節ごとにメガネをかけ替えるのもおしゃれ。

「夏は白っぽい服を着る機会が多いので、それに映える明るい色を。一方、これからの秋冬は抑え目の黒・茶などがファッションに合うのでは。メガネも一年を通して、2~3種類をかけ替えるのが理想です。

お店で試着するときは、顔周りだけが映る小さな鏡ではなく、全身が映るような鏡で全体を見るのもポイントですよ」

顔の形やフレームのタイプで〝自分に合う〟を見つけましょう

流行のクラウンパント型は面長の人におすすめ

さまざまなデザインや色、素材があり、ファッションアイテムとしても使えるメガネ。「フレームの形も数多く種類があり、かけるもので与える印象が変わってきます」と小木さん。

「最近流行しているのが、クラウンパント型。丸みのある逆三角形のボストン型をベースに、上部が一直線にカットされた形です」。フレームの形の中で定番とされるボストン型より、洗練された印象になるとか。知的な雰囲気を出せる、台形を逆さにしたようなウェリントン型とともに面長の人に合うそう。

知的な印象のウェリントン型(右)。個性的な形に見えるクラウンパント型(左)が今の流行

丸顔の人は下半分の縁がないハーフリムタイプを

「丸顔の人は、角のあるスクエア型でシャープに見せることができます。下半分の縁がないハーフリムタイプもおすすめ。顔の輪郭が目立ちにくくなります」

黒縁でカジュアルな印象のスクエア型(右)と、耳にかける部分もおしゃれにデザインされたハーフリムタイプ(左)のメガネ

対して顎がシャープな三角顔の人には、「フレームの横から下にかけての部分が段々と狭まっていくようなタイプがフェイスラインと合ってスタイリッシュな印象に」。オーバル型、ボストン型であれば、フェイスラインとも合った上で、丸みがあるので柔和さも出せるとか。

柔らかな印象を与えるオーバル型(右)。縁が太く普段使いにぴったりのボストン型

四角っぽい輪郭の人には、ボストン型や少し個性的なラウンド型を。いずれも柔らかな印象になります。

四角顔の人には個性が出せる、かわいらしいラウンド型(右)や、柔らかな形のボストン型がおすすめとか

〈商品協力/オプティックアート オギ 北大路店〉

〈 教えてくれたのは 〉

オプティックアート オギ 
代表
小木武士さん

メガネだけではなく、付属品にもこだわってよりおしゃれに。京都ならではの、職人が手掛けるメガネアイテムを紹介します。

グラスコードをアクセサリー感覚で

メガネに取り付けるグラスコードを、アクセサリー感覚で楽しんでは。顔周りが華やかになります。メガネを外した際は、ネックレスのようにぶら下げて。「昇苑くみひも宇治本店」の「正絹 グラスコード 四つ組」(2420円)は職人ならではの技術が光る正絹の組みひもを使用。きらめく金属糸を混ぜ、繊細に組まれています。首に触れても冷たくなく、髪や服に引っかかりにくい柔らかな手触りが人気といいます。

メガネを拭くのも「おふき」で粋に

染色に携わる4社が立ち上げた「SOO(ソマル)」が考案した友禅染めのメガネ拭き「おふき」(1650円)。職人が着物と同じ工程で丁寧に手染めしています。着物に使われる天然素材の正絹で、発色や手触りがよく、静電気も起きにくいとか。柄は絵師が手掛けたものなど100種類以上。粋な素材や柄に、メガネを拭くとき注目を集めそう。パッケージには、着物を保管するための“たとう紙”を使うこだわりも。

気分を高めるようなメガネケースを

AYANОKОJI」の「山型がま口メガネケース」(2970円)は、愛らしいゆるやかなカーブのラインがポイント。上品な光沢ときめ細やかな生地が特徴の同岡崎本店限定「帯地・風車柄」は、伝統的な織り方で模様が組み合わされ、レトロモダンな印象。メガネを出し入れする際に気分が晴れやかになりそう。ケースの中はふわふわとした素材が使用されています。

(2024年10月5日号より)