夏休みに学べるスポット 自由研究に役立てて

2024年7月26日 

リビング編集部

夏休みが始まりました。宿題の自由研究は何にしようかと考えている人も多いのでは。今回は〝調べ学習〟に役立つ展示やイベントを紹介します。

①開催日時
②料金
③会場・問い合わせ先

植物や昆虫の名前などの調べ方を教わりましょう

京都の自然を守り、次世代につなぐさまざまな取り組みを行う「きょうと生物多様性センター」。3日間限定で「みぢかな生きもの相談会」が行われます。採集した植物や昆虫の名前などの調べ方を同センターのスタッフが教えてくれますよ。
また、葉っぱをアルカリ性の溶液に漬けて葉肉を溶かし、葉脈のみを取り出す「葉脈標本」のワークショップも実施。「葉っぱの仕組みを学びながら取り組みます。約30分で完成です」(スタッフ)

「葉脈標本」の完成例

きょうと生物多様性センター

  • ①2024年7月31日(水)、8月2日(金)・16日(金)午後1時~3時
  • ②いずれも申し込み不要、参加無料 ※「葉脈標本」のワークショップは各日先着30人
  • ③きょうと生物多様性センター 交流オフィス(左京区松ケ崎堂ノ上町7-2 左京区役所2階)=TEL:075(354)5275

漢字と魚の両方に詳しくなれそう

「魚」は3000年前から使用されている漢字なのだとか。海や川の生き物に関する漢字や言葉をテーマにしているのが、「漢字ミュージアム」の企画展「漢字水族館」です。
魚の模様や難読漢字についてカードゲームを通して学ぶ体験型展示、海の生き物の生態や名前の由来についてクイズ形式で紹介する映像コーナーなど。慣用句や伝説、魚の数え方をパネルで展示するコーナーもあり。「大阪にある水族館・海遊館の協力を得ているので、生態の情報も詳しく取り上げられています」(同館スタッフ)

魚のパネルを釣り上げて、魚名の漢字表記や生態について学ぶ「漢字釣り堀」

漢字ミュージアム

  • ①2024年9月29日(日)まで、午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)。期間中の休館は8月26日(月)、9月2日(月)〜5日(木)・9日(月)・17日(火)・24日(火)
  • ②大人800円、高大生500円、小中生300円
  • ③漢字ミュージアム(東山区祇園町南側551)=TEL:075(757)8686

恵解山古墳の遺物を間近に見られます

乙訓地域最大の前方後円墳の恵解山(いげのやま)古墳は、発掘調査後、史跡公園として整備されて10年。長岡京市埋蔵文化財センターの「はにわ展示」室には、古墳を飾っていた「円筒埴輪(はにわ)」をはじめ、「家形埴輪」「水鳥形埴輪」といった形象埴輪など約70点が展示されています。埋葬された人物の権力の大きさがうかがえる鉄製武器類も。いずれも実物を展示しているそう。
「パンフレットなどを配架していますが、質問にも可能な限り対応します」(センター職員)

センター1階「はにわ展示」室の「家形埴輪」「水鳥形埴輪」

長岡京市埋蔵文化財センター

  • ①月曜~金曜=午前8時30分~午後5時、第2・4日曜=午前10時~午後4時。休館は土曜、第2・4以外の日曜、祝日
  • ②入場無料
  • ③長岡京市埋蔵文化財センター(長岡京市奥海印寺東条10-1)=TEL:075(955)3622

おもちゃの変遷を家族でたどってみて

城陽市歴史民俗資料館の夏季特別展「こどものおもちゃのむかしといま」では、江戸時代から現代までのおもちゃ約300点を見ることができます。
「昭和以降の駄菓子屋のおもちゃ、ごっこ遊びのおもちゃ、流行のおもちゃなど3世代で一緒に見て、楽しめる展示が中心です」と同館スタッフ。江戸時代の人気絵師が手掛けた「組上絵(くみあげえ)」といった貴重な紙のおもちゃも。立体的な模型で、当時人気のおもちゃだったとか。

昭和以降に流行したおもちゃが展示されている様子

城陽市歴史民俗資料館

  • ①2024年8月25日(日)まで、午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)。月曜(祝日の場合は翌火曜)と8月14日(水)休館
  • ②高校生以上200円、小中生100円(2024年8月25日は観覧無料)
  • ③城陽市歴史民俗資料館(城陽市寺田今堀1 文化パルク城陽西館4階)=TEL:0774(55)7611

(2024年7月27日号より)