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身近なヤングケアラーに気づいて〈京都府ヤングケアラー総合支援センター〉

2022年10月24日 

リビング編集部

〝お手伝い〟を超えた負担を負う子どもがいます

最近、目にする機会が増えた「ヤングケアラー」という言葉。障がいや病気のある家族に代わってきょうだいの世話をしたり、日常的に家事や介護、労働を担う子どものことです。中にはアルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族の対応をしている場合も。

こうした子どもたちやその家庭を支援する「京都府ヤングケアラー総合支援センター」が今年4月に開設されました。専門の相談窓口は府内初。社会福祉士や相談員が常駐し、当事者やその家族、地域の人の相談を受け付けています。

家庭内の問題は外部から把握しづらく、子ども自身、ヤングケアラーの自覚がなかったり、一人で抱えてしまうことがあるようです。そのため、周囲が気づくことが大切とか。

「身近に毎日買い物をしている、家族を送迎しているなど気になる子がいたら、少し気にかけてあげて。もしかするとお手伝い以上の負担がかかっているかも。疲れている様子なら声かけを」と、同センターの相談員。

「ちょっとした変化に注意したり、見方を変えることでヤングケアラーの存在に気づけます。あれ?と思ったら、気軽に相談してくださいね。地域で見守ってもらえたら」

下記の表のようなきっかけを参考にしてみて。

相談は電話やメール、ホームページ(下記ボタンからアクセス可)の相談・問い合わせフォームにて。匿名の相談や、うまく言葉にできない思いなどにも親身に対応してもらえますよ。

ヤングケアラーに気づくきっかけの例

・遅刻や早退、欠席が多い
・提出物が遅れがちになってきた
・幼いきょうだいの送迎をしていることがある
・家族の介護、介助をしている姿を見かけることがある
・学校へ行っているべき時間に、学外で姿を見かけることがある
・毎日のようにスーパーで買い物をしたり、洗濯物を干す姿を見かける
・自治会の集まりなど、通常大人が参加する場に子どもだけで参加している


〈問い合わせ〉

京都府ヤングケアラー総合支援センター

京都市南区東九条下殿田町70 京都テルサ東館2階マザーズジョブカフェ内
TEL:075(662)2840、午前10時〜午後6時、日・祝休
メール:ycarer@pref.kyoto.lg.jp

(2022年10月22日号より)