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7月3日、T・ジョイ京都で行われた「『るろうに剣心 最終章 The Beginning』剣心、始まりの地へ〜おかえり剣心京都凱旋舞台挨拶〜」。同映画で主演を務める俳優の佐藤健さんと、監督の大友啓史さんが登壇しました。

現在、2部作連続で公開されている「るろうに剣心 最終章 The Final／The Beginning」。
主人公は、幕末に〝人斬り抜刀斎〟として恐れられたものの、新時代の幕開けとともに斬れない刀「逆刃刀（さかばとう）」を持ち、もう人は殺さないと誓った緋村剣心（ひむらけんしん／佐藤健）。
「るろうに剣心 最終章 The Beginning」では、倒幕派・長州藩のリーダー桂小五郎のもと暗殺者として暗躍していた剣心の姿が描かれます。
ある夜、剣心は京都で若い女性・雪代巴（ゆきしろともえ／有村架純）と出会い本当の幸せを見いだしますが、そこにはある陰謀と、数々の罠が―。シリーズの原点となる作品です。

西本願寺や仁和寺などがロケ地に

「るろうに剣心」シリーズ全5作品を通じて、関西では34カ所で撮影が行われたそう。京都では西本願寺や仁和寺、随心院などがロケ地になりました。
パート1のときから関西での撮影は京都が拠点に。大友さんが「三条堀川のマンスリーマンションで1カ月過ごしました」と語る場面も。

佐藤さんも「パート1のときは香川（照之）さん、蒼井優さん、青木崇高さんと4人でしょっちゅう京都の街をぶらつき、ご飯を食べ、飲みに行ってましたね。でも2作目3作目、そして最終章のときはほとんどご飯に行ったりはしていなくて。パート1のとき毎日のように行っていたのが不思議です」と、だんだん撮影がハードになっていたことを振り返りました。

食事制限中、撮影の白いご飯が〝リアル〟な幸せ

続いて二人は、Twitterで寄せられたファンからのさまざまな質問に回答。

まずは「健さん、10年前の自分の撮影初日の映像を（最終章で）そのまま使う、というプランを聞いたときの気持ちを教えてください」との質問です。

「自然なことだろうなと思いました。『The Beginning』は新時代を切り開くために戦う真っすぐな剣心の生き様を描いているんだとしたら、鳥羽伏見の戦いが終わった瞬間がクライマックスにくるべきだろうと。でも、パート1の冒頭にここまでちゃんとつながるというのに驚きましたね。監督はやっぱりさすが」（佐藤さん）

大友さんも「10年かけて撮るシリーズの冒頭を、パート1の撮影初日に撮ったんですよ。そして最後の作品があのシーンで終わるという。奇跡だよね。つながって違和感がなかったので、この終わり方はかっこいいなと思って。今作のタイトルも『The Beginning』だし、一作目の主題歌も『The Beginning』だったし。（佐藤さんに向かって）奇跡の男、頼むよ！」と語り、会場から拍手が起こりました。

「特に感動したセットはどのシリーズのどのシーンのものですか？」には、「『煉獄』を見たときはしびれましたね。『京都大火編』のクライマックスと、『伝説の最期編』に出てくる船です。あの規模感！ しびれました」と佐藤さん。
「僕は仕掛ける方だから…。でも同じですね。あの船をあの規模で作ったのは、美術が頑張ったよな〜という感じ。やはり印象に残ってます」（大友さん）

「巴と畑で採れた野菜を使って、どんな料理を作って食べていたんですか？」には、「おみそ汁と白いご飯と、お漬物、おひたしのような、質素な和食定食、だったと思います」と佐藤さんがコメント。
司会者から「白いご飯、とてもおいしそうに食べていらっしゃいましたよね？」と聞かれると、「僕と有村（架純）さんは、撮影当時二人とも食事制限をしていたんです。糖質を摂っていなくて。撮影のときだけ白いご飯を食べられたので、リアルに幸せな瞬間でした（笑）」といった裏話も飛び出します。

七夕の願いは…「剣心に幸せになってほしい」

そして、壇上の笹も話題に。まもなく七夕ということで、ファンから募集した願いが書かれた短冊が飾られていました。
「いろいろありますね。内定が取れますようにとか」「これすごいですよ、（新田）真剣佑の上腕二頭筋になれますように」「なりたい⁉ さわれますようにとかじゃなくて？」と、個性豊かな願いに盛り上がります。

中には、「5作品IMAXで一気見したい」「るろ剣5作を映画館で定期的に上映してほしいです」といった、「るろうに剣心」シリーズにまつわるものもあり、「素晴らしい。ありがたいです」とうれしそうな二人。

ここで、二人が書いた短冊も紹介されました。
佐藤さんは「剣心の十字傷がいつか癒えますように」、大友さんは作中の剣心のセリフから「眼に映る人々の幸せ！」を引用。
二人とも「剣心に幸せになってほしいですね」と話していました。

最後に、大友さんは「十年間応援していただいて本当にありがとうございます。その間にいろんなことがありましたが、さまざまな境遇を乗り越えて皆さまに支持していただき、最後まで作れたということにものすごく幸せを感じます。末永く、一日でも多く上映されて、多くの方の心に剣心の生き方が届けばいいなと思っています」。

佐藤さんは「我々にとって大切な京都に来られたことを、とてもうれしく思っています。先ほど『剣心に幸せになってほしい』という話もしましたが、剣心も、そして我々も、皆さまの幸せを非常に願っております。こういったつらい状況ではありますが、どこか希望を見いだして前向きに幸せに、皆さん過ごしていってほしいなと。またいつどこかでお会いできることを楽しみにしています。本日はありがとうございました」と挨拶。

熱い拍手が沸き起こる中、イベントは幕を閉じました。