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「年収の壁」を気にせずに働いた方がいい?マイホーム購入も思案中【かけいぼ診断】

2024年6月28日 

リビング編集部

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「年収の壁」を気にせずに働いた方がいい?フルローンでのマイホーム購入も、思案中。

子どもが小学生になるのを機に、「年収の壁」を超えて働こうと思っているのですが、社会保険料の負担が気がかりです。現金の貯蓄は、月々の黒字分と賞与の残りをためたもの。いずれはマイホームを購入したい。フルローンでも、家賃程度なら月々返済できそうです。

夫34歳(会社員) 妻34歳(パート) 子6歳

子どもが小学生になるタイミングで、妻は働き方を変えるか悩んでいる様子。毎月の貯蓄は、夫の勤務先で積み立てている確定拠出年金(企業型DC)だけなので、これからしっかり蓄えを増やしていきたいですね。

支出の中で気になるのが「小遣い」。目安は手取り収入の1割なので、夫婦とも1万円ずつのカットを目指してみて。また、「保険料」も見直しが可能かも。例えば、子どもの独立する時期をめどに期間20年、死亡保険2000万円で掛け捨ての定期保障なら、月々の保険料は約3000円。死亡保険の金額は変わらず、現在付加されている入院給付金はなくなりますが、保険料は今の半分以下に抑えられます。医療保険も、「共済」の活用で安くできます。府民共済の「入院2型」なら、今と同じ入院日額1万円の保障を月2000円で得られることに。60歳以降保障額は徐々に下がりますが、検討してもよいかも。 

相談者が気になっているという国の施策「年収の壁・支援強化パッケージ」。「106万円の壁対策」として、これを超えて働くパートなどが社会保険に加入する際、手取りが減らないように取り組む事業主に補助金を支給。また、「130万円の壁対策」として、繁忙期の残業などで一時的に収入がこれを超えても、事業主の証明があれば扶養を外れない制度も。会社の規模や対応によっても変わるので、勤務先に確認してみましょう。いずれにしても、妻がより働くことで家計には余力が生まれそうです。

「頭金ゼロ」での住宅購入も視野に入れているようですが、購入時には登記や税金、ローンの手数料などが必要に。手元の貯蓄も十分とはいえないので、妻の今後の収入を見極めつつ、頭金を増やしてから購入に踏み切ることをお勧めします。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2024年6月29日号より)

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