京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!
患者さんの心を開くのは 最期に聞く思い出の音楽
人が避けて通れない「死」。意識を失い、目を開けることすらできなくなっても最期まで聴覚は残っているといいます。
本書は、死期が迫る患者さんの心を音楽の力を借りてケアする音楽療法士である著者が実際に出会った10編のエピソード。
音楽は過去の記憶や、そのときの感情まで呼び起こしてくれます。人生の最期に聞くそんな音楽が患者さんの心を開き、それが思いもよらない奇跡につながるのです。
人生最期の瞬間の彼らからのメッセージは、残された時間をどれだけ有意義に過ごすべきかを考えさせられます。
そして日々の生活に追われている方も一度立ち止まって、人生を振り返ってみてほしいと願うのでした。
■本の紹介者
ことばのはおと
中村仁さん
http://www.kotobanohaoto.net/
(2021年7月24日号より)
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