【コレ読んで!】極北

2020年7月24日 

リビング編集部

京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!

極北
マーセル・セロー/(訳)村上春樹
中公文庫(946円)

崩壊した世界で生き残った女性のサバイバル物語

この数カ月で世界が変化を遂げたと感じている方も多いのではないでしょうか。この小説は、そんな変化とどのように向き合うかを考えさせてくれる一冊です。

何らかの力で完全に崩壊してしまった世界。一人の女性が、他の生き残ったコミュニティーとの共存を図る中で生きる意味や自己を確立していく物語。主人公が語る「まわりのすべてが崩壊してしまったとき、人をまっすぐ立たせておいてくれるのは、決まった習慣だ」という言葉が突き刺さります。

人生の中で人は何度かどのように生きるかを試される機会があるはずです。そんな時にあなたをまっすぐに立たせていてくれるものとは何なのか。ぜひ考えてみてください。

■本の紹介者
エレファントファクトリーコーヒー
畑啓人さん

(2020年7月25日号より)