京都リビング新聞社発「わかりあおうプロジェクト」。これまで、ヘルプマークなど配慮や援助が必要な人のためのマークを紹介してきました。本紙でも、読者の皆さんと一緒に新たなマーク作りに取り組みます。
今年2月から、読者の皆さんに「こんなマークがあったら良いな」という意見を募集。多くの声が寄せられました。
食べることに関する障がいがあるという人からは、職場の人に向けた「食事のお誘いご遠慮願います」のマーク、赤ちゃんがいる人からは「赤ちゃんが寝ています」と家のインターホンを鳴らすのを遠慮してもらうものなど、さまざま。後ろから追い越してくる自転車に、視覚や聴覚に障がいがあることを伝えたいという声もありました。
それらの集まった意見の中から、3人の読者のエピソードを基に新たなマークを作ります。デザインを考えるのも読者の皆さんです。ぜひ応募してください。マークデザインが採用された人には、5000円進呈。応募方法や詳細は左表を。
マークは多くの人が使えるよう活用予定。詳しくは後日発表します。
認知症のため、外出したまま行方不明になる高齢者が多く、自力では自宅に戻れない恐れのある人のためのマークがあれば、「散歩ではないかも」と一声かけることができるのではと思います。(へろりんさん)
認知症の人は、外出した目的を忘れたり自宅へ戻れなくなってしまうこともあります。そんな人たちのためのマークを募集します。このマークを持つ人が困っていたり道に迷っている様子であれば、積極的に声をかけて家族や関係機関に連絡するなど、周囲が気付いて手助けできますね。年齢にかかわらず、持ち歩きたいと思えるデザインを。
難聴者がマスク越しでは(言葉を)聞き取りにくいことをマークで伝えられたらと思います。(KIKOE LIFEさん)
聴覚障がいのある人は、聞こえる音や手話などとともに、口の動き、表情を見ることでコミュニケーションをとっています。相手がマスクをしていることで、言葉の読み(聞き)取りが難しくなっていることを知らせるマークを考えてください。「筆談してください」といった要望をマーク内に入れて。
食物アレルギーを知らせるマークがほしいです。善意でお菓子をくださっても、食物アレルギーの子どもの手にむき出しのものを突然のせると、アレルギー症状が出てしまうことが。了承を得た飲食店でのアレルギー対応食の持ち込みを、非常識と誤解されることもあり肩身が狭いです。(MIさん)
特定の食物を食べたり触れたりすることで、症状が起きる食物アレルギー。知らない間に接触しないように、また誤解が生まれないように、周囲が一目で気付くことのできるマークを募集。aアレルギーがあると分かること、b牛乳や小麦、エビなど、アレルギー原因となる食品を使用者が選べるデザインであることが条件です。幼い子どもが持ちやすいようなものに。
メールまたは郵送で、①氏名(ふりがな)②(〒)住所③電話番号④応募するマーク番号⑤作品の解説やマークに込めた思いなどを明記して、マークデザインとともに下記まで送付してください。採用者には5000円進呈。