ゆっくりと息をしながら体操!
京都市左京区地域介護予防推進センターが地域住民に広めているのが「呼吸筋ストレッチ体操」(監修/NPO法人安らぎ呼吸プロジェクト)。子どもから大人まで、家で気軽にチャレンジできそうです。
「呼吸に使う筋肉を〝呼吸筋〟といいます」と話すのは、京都市左京区地域介護予防推進センターの山田玲子さん。同センターで、地域住民に「呼吸筋ストレッチ体操」を教えています。
呼吸筋には、息を吸うための筋肉「吸息筋」と、息をはくための筋肉「呼息筋」があるそう。
「体の動きに合わせながらゆっくり息を吸ったりはいたりすることで、呼吸筋が鍛えられます」
この体操を考案したのは、東京有明医療大学学長の本間生夫さん。もともとは東日本大震災後、東北の子どもたちに向けてつくられたのだといいます。
「呼吸を整えることは、気持ちの安定にもつながります。体操は1日5分程度でもOK! 毎日の継続が大切です。家で挑戦してみてください」
同センター主催で呼吸筋ストレッチ体操教室も開催。問い合わせは、京都市左京区地域介護予防推進センター=TEL:075(706)6499=へ。
※いずれも1セット3回~
①息をゆっくり吸いながら肩を徐々に上げていく
②息をはきながら肩を後ろに回して下ろす
※息をはくときは肩の力を抜いて
①両手を胸の上部に当て息をゆっくりとはく
②息をゆっくり吸いながら持ち上がる胸を手で押し下げる
③息をゆっくりはきながら力を抜いて元の姿勢に戻す
※胸を広げながら、胸の筋肉を伸ばすように
①両手を頭の後ろで組み、息をゆっくり吸う
②息をゆっくりはきながら両手を上に伸ばし、背伸びをする
③元の姿勢に戻り、ゆっくりと呼吸する
※腕が上がらないときは無理せずに
①両手を胸の前で組み、息をゆっくりはく
②息をゆっくりと吸いながら両腕を前に伸ばし背中を丸めていく
※背中を丸めるとき、左右の肩甲骨を外に開くように意識
①片手を頭の後ろに当て息をゆっくり吸う
②息をはきながら肘を持ち上げるように体の側面を伸ばしていく
※腰が横にずれたり、背中が丸くならないように注意