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空気、読みすぎていませんか?

「嫌われたくない」「みんなに合わせないと」。そうして空気を読みすぎてしまうこと、ありますよね。今回、そんな〝空気読みすぎさん〟たちを助けてくれるのは、3人のアドバイザー。疲れてしまうときの具体的な解決策を教えてくれました。

ケース1 Aさん(30代)
義母が作るたくさんのご飯を食べるのに必死

読者アンケートでは、家族の間の〝空気〟を読んでいるとの声も多数。特に目立ったのが、義理の家族とのやり取りです。

Aさんもそのうちの1人。夫の実家でのエピソードを寄せてくれました。

「義母が作ったご飯を残してはいけないと、空気を読んで無理してたくさん食べました。すると、よく食べる人だと思われてしまい…。それ以降、たくさんごちそうを用意してくれるので、毎回必死です」

言いづらい本音。いったいどうすれば!?

正木大貴さん

京都女子大学
現代社会学部 教授

専門は臨床心理学、精神医学。SNSに関する心理や人間関係などを研究

「もう食べられない」は「ありがとう」とセットで

「よく食べる」と誤解されてしまっていますね。空気を読む人の特徴その①「本当の気持ちは隠した方がうまくいくと思いがち」のパターンです。誤解を解くには主張が必要。ポイントは、気遣いの言葉と本当の気持ちをセットで言うことです。「お義母(かあ)さん、お料理とても上手! ありがとうございます」と「実は、今ダイエットしているんです」、このように組み合わせて主張してみましょう。夫からのサポートがあるとより効果的。「食べ過ぎやねん!」とツッコミがあれば、角も立ちません。一方的ではなく、お互いにコミュニケーションをとることが大切です。

桂二葉(によう)さん

落語家

京都橘大学卒。2011年、桂米二さんに入門。4月からKBS京都ラジオ「さらピン!キョウト」に第2・3火曜のパートナーとして出演

ウケねらいで「縄跳びしてきます!」

つらいですね~。はよお義母さんに言いましょ! 我慢し続けていても気まずいだけです。「ちょっと腹ごなしに庭で縄跳びしてきます」なんて言ってみて、ウケてくれたらいいですよね。もちろんお義母さんが笑ってくれるタイプかにもよるけれど。そして夫にも助けてほしいところです。相談してみると、何かフォローが入るかもしれません。自分で伝えるときは愛嬌(あいきょう)が大事。必ず「おいしいです」と言葉にしてから、「でもおなかいっぱいになっちゃって…」と素直に言ってみて。嫌みにならないよう、かわいく、ですよ!

熊野森人さん

クリエイティブディレクター
京都精華大学 講師

著書に、同大学での講義「コミュニケーション論」を書籍化した「うまくやる」(あさ出版)

優しいお義母さんに頼んでみましょう

これはとても幸せな悩みだし、いいお話です。お互いへの⼼遣いと優しさしか⾒えません。お義⺟さんは「よく⾷べてくれるお嫁さんが遠慮して⾜りなかったらいけない」と考えていらっしゃるのでしょう。「いっぱい、無理やり⾷べさせてしんどくしてやろう! イッヒッヒ」なんてことは絶対ないと思いますので(笑)。ここは「お義⺟さんのご飯、とてもおいしくて、ついたくさん⾷べてしまうのだけど、最近健康のために⾷べる量を減らすようにしたの」なんてお話しされてはいかがでしょうか? きっと優しいお義⺟さんは、ご飯の量を調整してくれると思います。

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