ホーム > > 特集:社会・生活 > 「向日市女性活躍センター/あすもあ」が新たな交流の場に

「向日市女性活躍センター/あすもあ」が新たな交流の場に

京都向日町競輪場の向かいに立つ、1階がガラス張りの明るい雰囲気の建物。「向日市女性活躍センター」、愛称は「あすもあ」です。向日市内で活動する人に〝場所〟を提供している同センター。スタートから約1年半、こちらを訪ね、利用している地域の人に話を聞いてみました。

キッチン付きの、一見カフェのような空間が「向日市女性活躍センター」の1階。

「ここは、自分のお店を持ちたいと思う女性が練習で使える『お試しオフィススペース』。キッチンがあるので、飲食店経営のお試しもしてもらえます」と、向日市の担当者。

「明るくて外からも目に付くので、イベントの会場としても人気です」

市民の取り組みを支援する拠点として一昨年の7月に生まれた同センター。愛称の「あすもあ」には、「明日ももっと頑張れるように」と未来を前向きに思う気持ちが込められているそう。

3階建てで、会議室や和室、コワーキングルームなど全7部屋が登録制で貸し出されています。会議などで使用するほか、イベントやセミナーを開くことも可能。「お試しオフィススペース」の出店者以外は男女問わず利用できます。

「市民の方はもちろん、将来的に向日市で開業する予定、何らかの活動をしたい! という方にも使っていただけます」(担当者)

  • スタイリッシュな外観。ガラス張りの1階は物品販売の〝お試し〟にもぴったり

  • 「お試しオフィススペース」は、木目調のおしゃれな空間が広がります

誰もが居心地の良い場所をさまざまな形で活用

館内は「全ての人が居心地良く過ごせるように」とさまざまな工夫が。各部屋には引き戸を多く使用し、階段は幅が広く子どもも高齢者も上りやすいような低い段差になっているのだとか。

2階には和室と、定員30人の大会議室。小さな子どもも過ごしやすい和室では、ママのためのヨガなど、サークル活動で使われることも多いといいます。

3階にはプリンターやWi-Fi完備のコワーキングルーム、気分転換にも使えるウッドデッキがあります。

  • イベント時に託児スペースとして使われることもある和室。おもちゃや地元のブックカフェがセレクトした絵本が常備されています

  • 誰もが利用しやすいようにと考えられた多目的トイレの壁紙は、性別にとらわれないやさしい緑色

「ちょっとしたことを話し合いたいときも集まって使いやすいです」と上田さん(写真前中央)

1月上旬に同センターを訪れると、3階のミーティングルームで同市の民生児童委員、主任児童委員の人たちが定例会を開いていました。「カタリア交流会」と題し、高齢者や子ども、地域に関わる情報の交換や勉強会を行っているとか。

「きれいで静かな場所なので、落ち着いて話し合うことができます」と主催者の上田加代子さん。

「子ども食堂など、他の団体の情報が得られたり交流できる場所になっているのも、おもしろいですね。私たちも地域の人々のためになることを考え、得たことをお返しするような気持ちで輪を広げていきたいです」


女性の夢やキャリアアップを応援する同市の「ハッピーキャリアプロジェクト」もこちらを拠点にしています。

「ビル全館を丸ごと使ったイベントも開催しました。和室を託児スペースや授乳室として使えるので、子ども連れでも参加できるイベントを企画しやすいですね」と、同事業を運営する「一般社団法人 こらぼさろん」の代表・小島雅子さん。

「少人数で会議室や、1人でコワーキングルームを利用することも。ここに集まることで、みんなの得意分野を生かして協力し合い、新しいことにつなげていけるのではと思っています」

  • ランチ会では、カフェの起業に挑戦する人が調理をしたそう

  • 〝これからの女性の働き方〟をテーマにしたセミナーの様子

貸し出しは各部屋1時間100円~。利用には、事前に登録が必要です。
問い合わせは、同センター(向日市寺戸町中ノ段16-7)=TEL:075(963)6532=まで。

このページのトップへ