6月に大山崎町のご当地体操が完成。体操、演奏、撮影、編集全て〝オール大山崎〟で作り上げた「OH!やまざき体操」は、イベントや動画を通じて町内はもちろん、町外にも徐々に広がりを見せています。
「ここでピョンピョンとジャンプ。怖い人は無理しないでね~」
「円明寺ヶ丘自治会館」で、健康運動指導士の和田駿平さんが笑いを交えながら教えているのは、大山崎町のご当地体操、「OH!やまざき体操」。体操しているのは20人ほど。「円団ずーっと元気体操サークル」の皆さんです。
「健康になれる体操があれば良いなという町民や高齢者施設のスタッフの声がきっかけ。地域が一体となれる町独自の取り組みとして、町民によるオリジナル体操を作ることにしました」と、同町社会福祉協議会の沼田健仁さん。沼田さんや和田さん、ダンス経験者の木戸有佳子さん、理学療法士など9人のプロジェクトメンバーで、昨年夏ごろから企画がスタートしました。
体操は、木戸さんを中心に和田さんと理学療法士のメンバーが担当。同町の「お琴伝承の会」「昔懐かしい歌を楽しむ会」「ポコの会」といった団体や個人も曲の演奏に協力するなど、プロジェクトメンバーのほかに、約100人の住民が関わったそう。
「世代を問わず一体感を持ってできるように、動きを考えました」と木戸さん。
「子どもも楽しめるようにジャンプは絶対に入れたいなと。高齢の方がどれだけ動けるか私は詳しくないので、和田さんたちと相談しながら進めました。脳トレの要素も入れたんですよ」
健康のため、体の各パーツをもれなく動かすことも意識。「円団ずーっと元気体操サークル」の60代の参加者からは「曲が速くて大変だけれど、良い運動になる」との声が。「OH!やまざき体操」をした後は、達成感で笑顔がこぼれます。
和田さんは「正直、高齢の方には少し難しいと思っていました。でも、皆さん興味を持って付いてきてくれます。ほど良い難易度になって良かったです」
ウオーミングアップから始まり最後はクールダウンできるよう、構成も考えられています。
また当初は1曲の予定だった曲も、多くの住民に役割を持ってもらうため5曲に増やしたそう。
「『きらきら星』『手のひらを太陽に』など、どの年齢の人も知っている曲をメドレーにしました」(和田さん)
同町のサークルやサロン、イベントなどで披露され、少しずつ浸透している「OH!やまざき体操」。動画投稿サイト「YouTube」にも配信しています。動画の撮影は地元のカメラマンが、編集・録音は音響機器の仕事をしている町民が担いました。撮影地も「アサヒビール大山崎山荘美術館」「離宮八幡宮」など大山崎町おすすめの名所ばかり。「ぜひ聖地巡りも楽しんでみてください」と同町役場の小松知香さん。
今後は、体操のサポーター養成講座も予定しているとか。
「OH!やまざき体操」に関する問い合わせは大山崎町社会福祉協議会=TEL:075(957)4100=へ。