今月、開館50周年を迎える京都市青少年科学センター。新展示品が登場したり、プラネタリウムでの特別イベントが行われたりと、盛り上がりを見せています。科学の世界を楽しみに、訪れてみませんか。
地下鉄「竹田」駅の東側にある、京都市青少年科学センター。体験型の展示を通して、科学が学べる施設です。
新たな展示を見に、まず向かったのは3階の展示場。その一角にある薄暗いスペースに入ると…、〝地球〟が目の前に!
「こちらが新展示の科学地球儀。公募により、『みらい地球儀』と名付けられました。直径1・7mの球体のスクリーンに映像を投映しています」とは、学芸員の宿院(しゅくいん)雅広さん。
「今映っているのは、気象衛星『ひまわり8号』から送られてきた、リアルタイムの地球の画像です。ほかにも火星や木星の様子、雲・風の動きなど、23の映像コンテンツを用意しています」
そう話しながら、宿院さんはタッチパネルを操作して映像を選択。しま模様が特徴的な木星や、春の雲の動き、地球環境を紹介する動画などが映し出されます。間近で繰り広げられる映像は、どれも迫力あり。
特徴は、左右2方向からデータを投影していること。これは、日本初の試みなのだとか。京都大学で開発されたシステム『ダジック・アース』を活用し、立体的に映像を映しています。
「子どもはもちろん、大人が真剣に映像に見入る姿も目にします。地球の現在を知ることで、未来についても考えてもらえたら」
続いては併設されているプラネタリウムへ。担当の上玉利(かみたまり)剛さんが案内してくれました。
「プラネタリウムは、来年7月にリニューアル予定。リニューアルと50周年を記念して企画したのが、リバイバル番組の上映です」
プラネタリウムで公開してきた番組のうち、アンケートで人気が高かった四つをピックアップ。12月1日(日)までの期間、順番に投映されます。
取材では、現在投映中の「太陽系クイズラリー」の一部を見せてもらうことに。クイズに挑戦しながら、太陽系を巡るという内容です。
「この画面にヒントがあります」といった上玉利さんのナレーションも楽しみの一つですよ。
ところで、来年はどのようなリニューアルが行われるのでしょうか。
「現状の投影機は光学式と呼ばれる基本的なタイプですが、来年はデジタル式も導入。地球にとどまらず、例えば月や火星などから見た星空も映せるようになるんです」
問い合わせは「京都市青少年科学センター」(伏見区深草池ノ内町13、地下鉄「竹田」駅から徒歩約15分)=TEL:075(642)1601=へ。午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)、木曜休館(祝日の場合は翌平日休館、変動する場合もあり)。入場料は大人510円、中高生200円、小学生100円。※プラネタリウムの観覧には、各入場料と同額の料金が別途要
※入場料と別にプラネタリウム観覧料(大人510円、中高生200円、小学生100円)が必要