オフィスや商業施設が立ち並ぶ、四条室町。こちらに3月16日、「京都経済センター」(下京区四条通室町東入ル)がオープン。さまざまな経済団体や、ショップなどが集まっています。新たに誕生した街中スポットを訪ねてみませんか。
「京都経済センター」が立つのは、50年以上にわたり染織業界を支えてきた「京都産業会館」があった場所。地下1階から2階までは、ショップなどがそろう「SUINA(すいな) 室町」。3階から7階は京都商工会議所、京都産業会館といった、40を超える経済団体のオフィスとなっています。
京都産の木材を取り入れたという建物は、スタイリッシュでありながらも落ち着いた印象。ホールや貸し会議室も整備されています。
「室町が誇る和装文化の発信や、中小企業、起業家を支援するための体制が整いました」とは、「京都産業会館」専務理事の藤本春治さん。
「経済団体、企業、起業家など、さまざまな立場の人が集う場になれば。一般の方にも利用してもらえるビジネス向けの交流スペースもあります。ここから、京都の経済がますます発展していくことを期待しています」
3階の「オープンイノベーションカフェ」は、分野を越えて多様な人々が交流するためのスペース。創業支援を主な目的に、一般社団法人京都知恵産業創造の森が運営しています。起業を目指す人や学生、経営者、クリエーターなどがこちらで語り合うことで、新たなビジネスが生まれるかも。一般の人も、ビジネスの打ち合わせ場所として使えます。無料。利用の際は受付票の記入を。
「SUINA(すいな) 室町」は、「誰もが惹きつけられる魅力ある『粋(すい)な』場所」との意味で名付けられたとか。地下1階には中国料理店やイタリアンといった、カジュアルな雰囲気の飲食店が並びます。1階は飲食店のほか、「モリタ屋」による食料品店、フラワーショップ、書店などがラインアップ。2階の「ポケモンセンターキョウト」は、子どもと出かけるのもいいですね。
一般書、ビジネス書、芸術書、洋書など、約15万冊を取りそろえる「大垣書店京都本店」。店内は〝文〟〝商〟〝知〟〝芸〟といった漢字1文字でジャンル分けされています。「旬の京都」がコンセプトというだけあって、京都関連の書籍も充実。イベントエリア〝催〟が設けられているのも特徴です。店内には、文具や食品を集めたセレクトショップ「万 YOROZ」も。本だけではない、さまざまな出あいがありそう。