家に人が集まる機会が増える、クリスマスの時期。テーブルの上を華やかにアレンジすれば、パーティーがさらに盛り上がりそうですね。配色を工夫したり、手作りアイテムを取り入れたりと、手軽に実践できるテクニックをプロに聞きました。
クリスマスの定番料理の一つがグリルチキン。
「食器などのアイテムによって、チキンの見栄えも変わってきますよ」と話すのは、「Lisas おうちパーティーコーディネート 京都」の大橋梨沙さん。和と洋、それぞれのアレンジを教えてくれました。
まずは洋風の場合。大橋さんが使ったのは、白い四角形の皿です。
「〝リム〟があるのが特徴。リムとは、1段上がった皿の縁の部分を指します。料理を華やかに見せるので、クリスマスの食卓にふさわしいアイテムです」
★ツリーのオーナメントを置くだけでも、華やかなテーブルに様変わり。100円ショップなどで手に入ります
★チキンに添えた野菜はピーラーでスライスしたズッキーニや紫ダイコン。くるりとした形がアクセントです
★飲み物は高さのあるグラスに入れると、高級感が出ます
続いては和風のコーディネートについて。
「大きめの皿は豪華さを演出してくれます。クロスは黒など濃い色を選ぶと、引き締まった印象になり、和の雰囲気も際立ちますね。今回は箸も用意しました」
箸置きは飾りひもで手作りしたものだとか。
「好みの長さでひもの端を折り曲げ、その部分を軸にして残りのひもを巻きつけています。白いシンプルな箸置きでも、クリスマスの雰囲気に合いますよ」
和洋、どちらにも使われているのが青色。
「洋風ではクロス、和風では皿をブルーに。一般的には食欲を抑える色といわれますが、料理をくっきりと浮き立たせる効果があるんです」
★料理を鮮やかに見せる青い皿をチョイス。照りのあるチキンを引き立てます
★添える野菜をシンプルにすることで、和風の落ち着いた雰囲気に。キクの花を散らし、彩りを加えています
★クロスは和食器と合う、シンプルなデザインに。和素材の布にこだわらなくてもOK
引き続き、主役はチキン。かわいらしい雰囲気は子どもにぴったりです。
「皿の下には、クロスではなく木のトレーを敷きました。布と違い、食べこぼしに神経質にならなくていいのもうれしいところ。皿の白色とトレーの茶色は、相性のいいカラーです。料理の彩りを引き立ててくれます」(大橋さん)
カラフルな色合いも意識しているとか。
「ブロッコリーやシソジュースなど、メリハリのある色を組み合わせました。白い皿と木のトレーでトーンを押さえている分、にぎやかな印象になります」
ジュースを注いだのは、コップではなくグラス。
「大人っぽいアイテムを使うと特別感が出ます。子どもが扱いやすいよう、プラスチック製のものです。100円ショップなどで売られています」
花とキャンドルもセッティング。キャンドルは火はともさず、飾るだけでもアクセントになります。
★ブロッコリーはリース形、ダイコンは星形にアレンジ。チキンの骨の部分に乗ったリボンは、ベーコンで作りました
★料理が引き立つ白い皿をチョイス。縁にあしらいがあるため、かわいらしい印象に仕上がります