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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

子どもが独立。夫婦だけの生活になりましたが、今の家計でいいのでしょうか? 年金生活の想像がつかず、老後の準備が心配。

夫57歳(会社員) 妻53歳(パート)

お子さまたちが独立し、ようやく子育てが一段落。これからは、ご夫婦お二人の生活ですね。家計運営は、次のステージに進むことになります。

今からの老後資金の準備に、不安を感じておられるよう。「65歳以降の年金生活が想像できない」とのことですが、生活の指標を数字に置き換え、目に見える計画作りをすることで不安に対処できます。 

計画作りの第一歩は、キャッシュフロー表の作成。いつ、どれくらいの収入や支出があるのかを時系列に並べる、家計の収支計算の一覧表です。

まず、「収入」「支出」「金融資産」の、三つの項目を並べて書きます。西暦の年数とご夫婦の年齢を、各項目と組み合わさるように併記。収入欄は、退職時までは現在の手取り年収を基準に。勤務先に退職金や企業年金の確認も。65歳以降の年金受給額は、「ねんきん定期便」が参考になります。

支出欄の数値は、現在の生活にかかっている費用を基にして、調整を加えて計算します。4年後は、住宅ローンを完済。その後の一時的な支出が見込まれる費用としては、住宅リフォーム代や病気にかかったときの医療費や通院・入院費など。金額はケース・バイ・ケースなのでおおまかでかまいません。

老後の生活資金の目安として、「退職時に3000万円」といわれていますが、あくまでも参考。自分に必要な金額を計算することで、資金計画が具体的になります。

扶養家族が減ると税負担はアップ。今のうちにできる老後資金の準備として、節税効果のある確定拠出年金の利用がお勧め。また、継続雇用などで働き続けると、大きな収入はなくとも老後資金の収支は改善します。可能なら、この点も検討してはいかがでしょう。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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