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快眠でチャージ! 本来の力を発揮

日照時間が短くなり睡眠ホルモンが出やすくなる秋は、睡眠改善をしやすい季節。「朝、スッキリ起きられない」「昼間に眠くなる」といった睡眠の悩みがある人は今がチャンス。睡眠が改善できると、健康づくりや学習、美容にも好影響を及ぼします。そこで、睡眠について詳しい広島国際大学の田中秀樹先生に話を聞きました。

「睡眠負債」を解消して心身を健康に

昨年話題になった「睡眠負債」という言葉をご存じですか。「実は1970年ごろから言われている言葉で、睡眠不足がたまった状態のことを表します。睡眠不足が慢性化すると心と体の健康に影響を及ぼすことが分かっています」と田中先生。睡眠の質が悪いと病気になりやすかったり、うつ状態になることもあるそうです。

一方で、睡眠の質が良いと本来持っている力を最大限に発揮できるとか。「勉強したことや運動で習った技は、睡眠中に脳や体に刻み込まれます。従って、良い睡眠が取れていると、覚えたことが記憶として定着するというわけです」とのこと。勉強ができる人、優れたスポーツ選手などが睡眠を大切にしていると聞いたことがありますが、田中先生の話を聞くと納得です。

また、睡眠中には成長ホルモンが分泌され、それによって代謝が上がります。代謝が良くなると、体はもちろん肌も健康に。睡眠の質が変わると暮らしが楽しくなるはずです。今日から快眠生活を始めませんか。

  • 【 美容効果UP 】*成長ホルモンの分泌で新陳代謝がアップ *新陳代謝アップで肌が健康に
  • 【 学習・運動力UP 】*学んだことが、レム睡眠中に整理され、身に付く *勉強で覚えたことや運動で習った技などを体にイン

広島国際大学心理学部心理学科教授で日本睡眠学会会員でもある田中秀樹さん(左から2人目)

快眠で健康と美を!

睡眠の質が良くなると得られるメリットと、睡眠を改善する方法を紹介します。一方、睡眠の質が悪いと心身に悪影響が。少しの工夫で快眠でき、美と健康が手に入りますよ。

早めの起床で朝食を
脳と体を活動的に

朝食をとると体温が上がり、基礎代謝もアップ、脂肪を燃焼しやすくなります。また、脳に必要な糖分も摂取でき、集中力も向上。ダイエットや勉強に良い影響をもたらすので、早めに起きて朝食が食べられる状態にしましょう。

ぬるめのお風呂にゆったり
寝つきやすい体に

寝る1、2時間前に、38~41度のぬるめのお風呂にゆったり入りましょう。脳や体をリラックスさせる効果がある他、入浴後、体温がスムーズに低下し、寝つきやすくなります。

15~20分の昼寝が疲労回復に

15~20分程度の昼寝をすると脳や体の疲労が回復でき、生産性が上がります。作業効率が良くなり、生活習慣も改善されますよ。

脳の休息としっかりレム睡眠で
体本来の能力が開花

深い眠りが集中する最初の3時間に成長ホルモンが分泌され、代謝が良くなります。代謝の向上は体に良い影響をもたらし、また、女性が気になる肌も健康になりますよ。その後のレム睡眠は、日中に勉強したことや、スポーツで習った技などを脳や体に定着させる「整理の時間」です。この時間がしっかり取れていれば、皆さんが持つ本来の能力を発揮することができます。

毎日が楽しくなる
「生活リズム健康法」

  1. 毎朝、ほぼ決まった時間に起きる
  2. 日中はできるだけ人と接し、活動的に過ごす
  3. 夜に30分程度の運動をする(就寝2時間前まで)
  4. 夕食以降、カフェインやアルコールの摂取を避ける。夜食も食べない
  5. 就寝の2時間前までに食事を終わらせる
  6. 寝床に入る1時間前ごろから部屋のあかりを少し暗くする
  7. 寝床に入ってからテレビを見たり、読書をしない
  8. 寝る前は脳と体がリラックスできるように心掛ける
  9. 午前0時までには就寝する
  10. 寝床で悩み事を考えない

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