大人たちの演奏に、子どもの力がプラス。長岡京市を中心に活動している吹奏楽グループ「音楽仲間ぐーすーぴー」。約30人のメンバーに加え、その子どもたちも一緒に活動しています。9月8日(土)には、初めての「ファミリーコンサート」を実施。本番に向けて練習中です。
「合奏を始めましょう」。指揮者を務める代表の大西崇史さんの言葉に、別々に練習していたメンバーが集合します。
ここは、長岡京市内の小学校。「音楽仲間ぐーすーぴー」のメンバー約20人と、その子ども7人が集まっていました。
まずは星野源さんの曲「ドラえもん」からスタート。クラリネットやホルンといった楽器で、コミカルなメロディーが奏でられます。
前奏の後は子どもたちの出番。演奏に合わせた「一緒に冒険しよう」という歌声に、にぎやかさもアップします。
続く「となりのトトロメドレー」では、「歌い出すところが分からない」「歌詞を忘れちゃった」との声が。
「『さん、はい』って合図するから大丈夫」「歌詞を思い出せないときは、『ラララ』で歌ってみて」とメンバーがフォローし、和気あいあいと練習が進んでいきます。
中には、大人に交じってトランペットや打楽器を担当している子も。
トランペットを吹いていた小学4年生の大西夕結(ゆい)さんは「練習は楽しい。いろんな曲を吹けるよ」と話します。
「子どもの吸収力はすごい。いつも励まされています」とは、同じくトランペットを演奏する平野奈美子さん。
フルートを担当する真住栄奈(ますみえな)さんも、「親子で音楽に親しむ貴重な機会。子どもが真剣に取り組む様子を見られるのもうれしいです」。子どもたちの姿が、メンバーの刺激になっているのですね。
9月8日(土)は、「音楽仲間ぐーすーぴー」の演奏が聞けるチャンス。長岡京市の北開田児童館で「ファミリーコンサート」が開催されます。
「0歳から入場OKなので、ぜひ親子で聞きに来てください。曲に合わせて歌ったり、手拍子したりして盛り上がってもらえたら」と大西さん。
「ドラえもん」や「となりのトトロメドレー」のほか、「YOUNG MAN(Y・M・C・A)」などを披露します。
コンサートを開くのは、2013年の結成以来、初めてのこと。これまでは、地域のイベントや老人ホームなどで演奏してきたといいます。
大西さんによると「結成のきっかけは、地元商店街のイベントでした」とのこと。メンバーは子育て世代が中心。練習に付いてきて子どもが歌や打楽器担当として加わるようになり、今のスタイルが確立したそうです。
「レベルは関係なく、大人も子どもも純粋に音楽を楽しめる場にすることにこだわっています」(大西さん)
メンバーも現在募集中。年会費は5000円。加入の際は楽器の用意が必要です。グループについての問い合わせは大西さん==へ。
※入場無料、先着順。当日の午後1時から、会場で整理券約100枚を配布