「高齢者同士が支え合う関係を築きたい」。そんな思いを持つ人たちが集まり、1月に発足した「ふれあいネット京都」。交流の場として月1回、「ふれあいサロン」を開いています。メンバーが主宰するサークル活動も盛ん。参加者同士の輪が広がっていますよ。
「ふれあいサロン」が行われているのは、活動拠点でもある「ひと・まち交流館 京都」(下京区)。今月は、10人が参加していました。
「参加申し込みは不要。集まったメンバーでさまざまな話をしています」とは、南橋康博さん。「ふれあいネット京都」の発起人の一人で、連絡や会合の取りまとめを担っています。
話題の中心になっていたのが、メンバーが主宰するサークルについて。
「先日、サークルの交流会で利用したお店、隠れ家的な雰囲気で良かったよ」「そんな店があるんだ」「今度私も行ってみたい」と盛り上がっています。
同じく発起人の仲瀬素市さんは、オカリナサークルを主宰しているとか。
「オカリナは大きさによって音色が違うんです」との仲瀬さんの話には「知らなかった」と声が。
「もうすぐ『文章サークル』ができるんです」とのニュースも。サークルを立ち上げる早瀬知恵子さんは「もともと身近な出来事を題材にしたエッセーなどを書いていました」とのこと。
「執筆を楽しむサークルがほしいという声があったので、早瀬さんが動いてくれました」(仲瀬さん)
さまざまなサークルを紹介する冊子も作成し、サロンで配布。講演会なども企画しています。
「年を重ねるにつれて、『行くところがない』『することがない』『仲間がいない』と感じる人は多くなると思います」と仲瀬さん。
「仕事や子育てが終わった後の人生を孤立せずに明るく楽しく生きていくために、高齢者同士が支え合う関係を築いていけたらと考えています」
こうした思いを持つメンバー8人が協力して誕生した「ふれあいネット京都」。現在までに100人以上が会員となっています。
サロンに訪れていた人も、「共通の趣味に熱中したり、一緒に人生について考える仲間はとても大切だと思う。毎日が充実しています」と話していました。
同会では、11月10日(土)に「ひと・まち交流館 京都」で「秋のサークル活動発表会」を実施。発表の場を設けることで、サークル参加者のモチベーションも高まりそうです。
活動は誰でも参加可能。年齢制限は設けていないので、高齢者以外もOKです。事務経費として年1口500円以上の協賛金に協力を。サークルや講演会などは別途参加費要。問い合わせは「ふれあいネット京都」の南橋さん=携帯電話:090(2194)7205=まで。
※申し込み不要、参加無料