毎年繰り返される、寝苦しい夏の夜。今年こそは快適にスヤスヤと眠りたい…そんなリビング読者のために、達人に熟睡の極意を聞きました!
1
- 寝る前に部屋を冷やして、あとは高めの温度に設定を
- 就寝時に室温が高いと汗が蒸発しにくいので、寝る1時間前からエアコンで25~26℃に冷やしておきます。寝る時に28℃前後に温度を上げ、1~3時間後に切れるようにタイマー設定を。熱帯夜の場合は一晩中つけておきましょう。
2
- 厚手のカーテンも閉め、隙間を少し開けておく
- 夏は早朝から明るいので、レースのカーテンだけだと目覚めが早くなり過ぎ。カーテンを閉め、朝日が顔に当たらないように5cm程度隙間をあけて、少しずつ部屋が明るくなるようにしましょう。
3
- ノースリーブやネグリジェは避けて
- 肩が冷えないように半そでか長そでを。足が冷えると〝こむら返り〟の原因にもなるので、長ズボンがおすすめ。
4
- 扇風機は「微風」!壁や天井に風をあてて
- 冷えすぎるので、風を直接体に当てるのはNG! 部屋の空気をかき混ぜるイメージで首振り機能を使い、風は天井や壁に当てて。空気の動きが肌から
熱を取ってくれます。
5
- 〝抱き枕〟は、夏の夜の強い味方!
- 背中に熱がこもると寝苦しさが増します。抱き枕で横向きに寝ると背中が大きくあき、脇の下などに隙間ができて涼しくなります。使っていない掛布団などをクルクル巻いて、ひもで3~4カ所縛れば簡易抱き枕に!
- ●リラックスしてぐっすり!
頭ひんやり&首ポカポカ作戦
- 寝苦しい夜は、頭を冷やして首の後ろを温めると眠りやすくなります。保冷剤をハンカチで包んだものや市販の温感枕を使ったり、小豆を布袋(12cm×18cm程度、ファスナーがないもの)に入れたものを複数作っておけば、冷蔵庫で冷やしたりレンジで温めたりできるのでおススメ。
マットの目の粗さはこれくらい
- ●背中の通気性を良くして、涼しい眠りを
- 抱き枕が苦手という人は、麻やイグサ、竹などの天然素材でできたシーツで、背中の熱を逃がして。手軽に試したい人は、乾燥した水草で編まれた小ぶりの玄関マット(シーグラスマット)を、背中部分のシーツと敷布団の間に敷くと、隙間ができて熱がこもりにくくなります。
寝具メーカーの研究開発部長を経て独立。〝眠り〟を多角的にとらえたアドバイスには定評があり、テレビ・雑誌など多方面で活躍中。全国での講演や執筆のほか、企業の睡眠関連事業にも広く携わる。著書に「驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100」(かんき出版、1512円)など。
http://sleepeace.com/