伏見区向島で行われるラグビーの大会。その会場はというと…、田植え前の田んぼの中! 泥だらけになりながらプレーする選手たちが、熱い戦いを繰り広げます。
6月17日(日)に開催される「第1回たんぼラグビーin京都・向島」。種智院大学の東側、巨椋池干拓地の田んぼが舞台です。
女性や子どもを含む、24チームが出場。向島南小学校や向島二の丸小学校、向島中学校の子どもたち、向島中学校の教職員、看護師など、幅広い顔ぶれです。
田んぼは田植え前の水を張った状態とのことで、踏み入れれば泥まみれに。それでは、思うようにプレーするのは難しいのでは?
「体重の軽い子どもや女性の方が、泥に足をとられにくくて優位なんです」とは、「たんぼラグビー実行委員会」のメンバー・島田一博さん。
「ボールを取り合う場面では、大人が子どもに出し抜かれることもあるかと思います。年齢や性別に関係なくプレーできるのも、たんぼラグビーの特徴です」
選手たちが泥だらけで駆け回る、楽しい光景が見られそうですね。
当日は、試合以外の催しも。泥で遊べる「どろんこちびっこ広場」や、泥の上に設置された目印を目指して競走する「やさいフラッグ」といった子ども向けの企画には、自由に参加OK(いずれも無料)。地元の店が集まる飲食や物販のブースも用意され、にぎやかなムードが広がりそう。
同実行委員会は昨年8月に結成。きっかけは、3年前から福知山で開催されているたんぼラグビーだったとか。
伏見工業高校ラグビー部のOBで、現在は農業を営む同実行委員会委員長・宮本直嗣さんは「高校の先輩だった島田さんが福知山の大会に出場していたので、観戦しに行きました」と話します。
「試合では珍プレーや好プレーが続出! 心をつかまれました。こんな大会を向島でもやりたいと考えたんです。農地を活用するという発想は、巨椋池の干拓地がある向島にぴったり。みんなでプレーするラグビーなら、地域の絆を深められるのでは、とも思いました」
実行委員会のメンバーは、地元の農家の人、福祉施設の施設長、運送会社社長で小学校のPTA会長、高校職員など、20人。取材日は7人が集合し、賞品の内容や大会当日の運営について話し合いました。
「向島ならではの自然を満喫し、土に親しみ、交流する。大会で生まれた仲間との関係が、町の振興につながることを期待しています。来年以降も続けていきたいです」
詳細は「第1回たんぼラグビーin京都・向島」のフェイスブック(https://www.facebook.com/events/137645733524294/)でも紹介。
第1回たんぼラグビーin京都・向島
※入場無料