軽やかな動きに、地元愛が詰まった歌詞、優しいメロディー。西京区の「洛西老人福祉センター」の利用者や同好会が協力し、「ニュータウン音頭」を完成させました。洛西ニュータウンの魅力を盛り込んだこの音頭が、3月10日(土)、同センターのイベントで披露されます。
「洛西老人福祉センター」に集まっていたのは、地元の「民謡おどり同好会」のメンバー8人。昨年11月に完成した「ニュータウン音頭」を練習していました。
ゆったりとした音楽に合わせて手を上げたり、左右に振ったり。
「手をひらひらと動かす振りは、桜の花びらが舞う様子や川の流れを表現しています」とは、振り付けを担当した同好会講師の浅井清美さん。
「両手で空中に山の形を描き、そのまま手のひらを合わせて頬の横に添える動きは、〝山眠る〟という歌詞をイメージして考えました」
印象的なのが、西京区のマスコットキャラクター「にしきょう・たけにょん」が登場するフレーズ。「たけにょん、たけにょん、たけにょんにょん」の歌詞に合わせ、カチャカチャという軽快な音色が響きます。
これはメンバーが手にする、「四つ竹(よつだけ)」というカスタネットのような竹の楽器の音。洛西を竹の町としてアピールするため、取り入れることを決めたのだとか。地元らしさへのこだわりを感じますね。
音頭作りを発案したのは、センター利用者の初田昌明さん。以前から「子どもたちが楽しめる踊りを作って地域を盛り上げたい」という思いを持っていたといいます。
そこで、利用者の声を受けさまざまな取り組みを行っている同センターが協力。コーラス同好会の講師・成宮喜久子さん、歌唱指導の西村敬子さんたちも賛同し、昨年8月に音頭作りがスタートしました。
初田さんは歌詞を担当。「春は桜の小畑川」「夏は緑の大原野」「秋は色づく大枝路」のように、洛西ニュータウン周辺の四季の風景を詠みこんでいるのが特徴です。
その歌詞を基に、成宮さんが曲を制作。西村さんの歌声に合わせて「民謡おどり同好会」が踊り、地域に広めていこうと計画中です。
メンバーからは「みんなで踊ると本当に楽しい。子どもから大人まで、たくさんの人に音頭を知ってもらい、一緒に踊りたいです」との声が。浅井さんも「初心者でも分かりやすく、気軽に踊れると思いますよ」と話します。
「ニュータウン音頭」は3月10日(土)、同センターで開催される「らくろうフェスタ」で披露。問い合わせは同センター=TEL:075(335)0766=へ。
3月10日(土)午後1時50分~
※「民謡おどり同好会」の発表予定時間
洛西老人福祉センター 集会室
(西京区大原野西境谷町2丁目14-1、
市バス「境谷センター前」停から徒歩2分)