6月、伏見区醍醐地域で結成された「だいご地域活動若者応援隊」。〝隊員〟たちは地域の活動に派遣され、その取り組みを手伝っています。活動の中で、隊員と住民の交流も広がっていますよ。
ボランティアメンバーで構成されている「だいご地域活動若者応援隊」。現在、約100人が登録し、隊員として活動中です。
「派遣先は子どもの学習支援の場や防災活動など。地域の取り組みを手伝ってもらっています」とは、伏見区役所醍醐支所地域力推進室の家城(いえき)康太さん。
「地域からの依頼を受けたら、登録している隊員の中で参加可能な人にサポートをお願いします。取り組みに適した技術や知識を持っている隊員もいますね」
伏見区在住で、介護職の仕事に就く古出(こいで)和広さんも隊員の1人。43歳の古出さん、当初は「〝若者〟という年齢ではない」とためらったそう。ですが、「ひとまず、対象年齢を問い合わせることにしました」。
その質問に家城さんは「年齢は限定していません」と回答。
「活動する地域は醍醐に限っていますが、何歳でも、どこに住んでいても隊員になれますよ」
古出さんが休日を利用して参加したのは、醍醐西自治会館で開かれた「子どもの居場所」。醍醐西学区の民生児童委員協議会や社会福祉協議会が中心となり、昨年の夏から月1回開催している取り組みです。
約20人の小学生が宿題をしたり、ゲームを楽しむ中、古出さんをはじめとした隊員はスタッフとして協力。夕食の時間には、手作りのかやくご飯、汁物の配膳を手伝います。
おわんを渡しながら、「熱いから気を付けて」と子どもに声を掛ける古出さん。用意が整ったら、席について一緒に食事をいただきます。
「おいしいね」「勢いよく食べるな~」と話したりと、和やかな雰囲気。
古出さんは「特別なことをしているわけではないのですが、子どもたちの元気な顔を見るとうれしくなります」と話します。
「今は社会福祉士の資格取得を目指して勉強中。春ごろ、勉強仲間から全国的に〝子どもの居場所〟の取り組みが広がっていると聞き、関心を持ちました」
これまでは地域活動に参加した経験がなかったとのこと。そんなときに知ったのが「だいご地域活動若者応援隊」でした。
「さまざまな活動を紹介してもらっています。自分で情報を集めるのは難しいので、ありがたいですね」(古出さん)
「だいご地域活動若者応援隊」では、現在、隊員を募集中。
「子どもから学生、社会人と、幅広い層の人がつながることで、醍醐地域が活性化すればと思っています」と家城さん。
申し込み・問い合わせは、伏見区役所醍醐支所地域力推進室=TEL:075(571)6105、=へ。