〝運動会〟と聞くと、徒競走に綱引き、玉入れといった競技が思い浮かぶのでは。ですが、東山いきいき市民活動センターの「きょうと未来の運動会」の種目は見慣れないものばかり。新たに考案された、オリジナルの競技なんです。10月15日(日)に行われる運動会は誰でも参加OK。一緒にトライしてみませんか。
8月中旬、東山いきいき市民活動センターで開かれたイベント「運動会ハッカソン」。運動会で実施する種目を作るため、「きょうと未来の運動会実行委員会」のメンバーを含む、約20人が集まりました。
「〝ハッカソン〟とはIT関連の言葉。新しいものを生み出すイベントのことです」とは、メンバーとともに企画に携わる同センター長・岡本卓也さん。工夫して考え出された新たな種目を実施するのが、〝未来の運動会〟の特徴だといいます。
まずはみんなで思いついたアイデアを紙に書き出すことからスタート。見ると「スリッパ渡し」「ランニングトランポリン」など、気になる種目名がたくさん! 「やってみたいものに付箋を付けましょう」と、今回の企画の協力者で一般社団法人運動会協会の理事・犬飼博士さんが声を掛けます。
次は3グループに分かれ、アイデアを種目として完成させるための話し合いへ。早速、一つのグループが動き出します。検討するのは「大玉落とし」。玉入れのかごに大玉を載せ、玉を投げつけて落とすという案です。
「かごに大玉って乗るのかな」「うまくバランスがとれませんね」と、苦戦気味。そんな中、かごの代わりに目を付けたのは〝バブルボール〟。大玉と同じくらいの大きさのビニールボールで、中央は人が抜けられるような円柱形の穴が開いています。
穴のくぼみを利用し、バブルボールに大玉を載せることに成功。試合では大玉をはさんで対戦チームが向かい合います。玉を投げたり、ボード状のマットをあおいで風を送り、相手チーム側に大玉を落とせば勝ち、という種目が出来上がりました。
ドローンを活用するグループも。代表者を1人決め、ほかの味方のメンバーは協力して人文字を作ります。何が書かれているかを代表者が当てる際にドローンが活躍。搭載されたカメラで上から人文字を撮影し、映像をプロジェクターに写し出します。代表者はそれを見ながら回答。チームごとに交代し、正答数を競います。
「ネット検索」という名前の競技も誕生。代表者が目隠しをし、障害物競争用のネットに潜ります。探すのはネットの中にある玉入れの玉。「もっと右!」など、味方チームの声を頼りに玉を先につかんだ方の勝利です。
「皆さんのアイデアで三つの面白い種目が生まれました。チーム対抗なので、盛り上がると思いますよ」と話すのは、実行委員会代表の村岡文彦さん。未来の運動会は運動会協会の呼び掛けで、これまで東京都や山口県で開催されたそう。
「この取り組みを知り、ぜひ京都でもやりたいと動き出しました。当日は、以前の未来の運動会で作られた種目も行う予定。大勢で競技をするのが楽しみです」
きょうと未来の運動会
※参加無料、要申し込み