橋が光で浮かび上がる、特別な夜。8月4日(金)から3日間、七条大橋がライトアップされます。企画したのは、毎月、橋周辺の清掃活動を行っている「七條大橋をキレイにする会」。点灯式では、地元出身の音楽デュオによる、七条大橋がテーマの曲も披露されますよ。
鴨川に架かる七条大橋が誕生したのは、1913年のこと。明治期のデザインを残す、貴重な建造物です。そんな七条大橋をPRしようと計画されたのが、このたびのライトアップなのだとか。
7月上旬、「七條大橋をキレイにする会」のメンバーが集まっていたのは、七条大橋近くの「集酉楽(しゅうゆうらく)サカタニ」。同会共同代表・酒谷宗男さんが運営している店です。毎月7日に実施される清掃活動の後、ミーティングが開かれていました。
「ライトアップ初日には、右岸の河川敷で点灯式を開催します」とメンバーに説明するのは、同会の事務局長・井上茂樹さん。「本部テントの設営は何時から?」「七条大橋の歴史を案内する係がいてもいいかも」など、メンバーからも声が上がります。
ライトアップは初めての試みとあって、酒谷さんも気合十分。「七条大橋の魅力を知ってもらうチャンス。地域を盛り上げるイベントにしたいですね」と語ります。
「今日の清掃には過去最高の81人が参加していました」とは、同会の共同代表・小林明音さん。
「協力者が集まってくれるのは、七条大橋に人を引き付ける力があるからだと思います。ライトアップでは、いつもとは違った景観を楽しんでもらえたら」
点灯初日の8月4日という日付も、ポイントだそう。「8月4日は〝橋(ハシ)の日〟に認定されているということで、この日を選びました。イベントは『京の七夕』の協賛事業としての意味合いもあるんです。ライトアップをすれば、側面のデザインなどにも関心が集まるのではと考えています」(井上さん)
点灯式での注目は、音楽デュオ「フラリーパッド」の演奏。ウクレレ担当の前田大輔さん、アコースティックギター担当の清水英之さんは、どちらも東山区出身です。
披露するのは「七條大橋の上には」。まさに、このイベントにぴったりの曲ですね。「昨年から、予定が合う日は一緒に七条大橋の周辺を掃除をしていたんです。メンバーの熱い思いに触れ、七条大橋の曲を作ることにしました」と清水さん。前田さんも「この曲を通し、たくさんの人に七条大橋の良さを伝えられたらうれしいです」と話します。
取材中、2人が曲を聞かせてくれる一幕も。ゆったりとした調べにのせて、七条大橋と、その上を通る人の夢や絆が歌われました。
「七條大橋ライトアップ」は8月4日(金)~6日(日)午後7時30分~9時30分。点灯式は4日午後7時から、七条大橋右岸の河川敷にて開催。見学自由。荒天の際は会場変更の可能性あり。問い合わせは集酉楽サカタニ=TEL:075(561)7974=へ。