自然の中で子どもを思い切り遊ばせたい、地域ぐるみで仲間づくりをしたいとの思いで昨年12月に発足した「わんぱく自然探検隊」。月に1回、西京区を中心に「親子ふれあいイベント」を開催しています。工作や体験を通して、親も子も自然に触れ合っています。
「わんぱく自然探検隊」の代表・松田めぐ美さんが取材時に見せてくれたのは、ピンクのビーズやリボンがあしらわれた大きめの松ぼっくり。紙粘土で作られた〝目〟まで付いています。
「これは『桂坂野鳥遊園』での第1回のイベントのときに、子どもたちが作ったクリスマスツリーです。材料は広場に落ちているものでもOKとしたので、木の実や石を拾ってきた子も。装飾を付ける位置も子どもたちにお任せ。どれも独創的な仕上がりになったんですよ」
当日は2歳から小学4年生の子どもとその親、計19人が参加し、裏山も散策。
「シカが木をかじったり、イノシシが土を掘った跡も見つけたんです。子どもたちは、動物がこんなに近くにいるなんて、と感動している様子でした」
初対面の子ども同士が雪合戦をしたり、それを見守る母親同士が話していたりと、参加者同士の交流も生まれたそうです。
今年に入ってからも、イモでハンコを作ったり、竹で遊具を作ったり。自然の魅力を感じることができるイベントが開かれています。次回の6・7月は特別企画。
「6月は竹を用いていかだや箸、器を作ります。7月は丹後まで遠出して、6月に作ったいかだに乗ったり、箸や器を用いて流しそうめんを楽しむ予定です」
「わんぱく自然探検隊」を立ち上げた松田さんは、普段は養護施設で働いています。現在は、その施設の同僚やボランティアスタッフもメンバーとして活動しているそう。
「仕事を通して感じていたのが、今どきの子どもたちは森や林で過ごす機会が少ないためか、木の根でつまづいたり、虫を怖がったりする子が多いこと。私が子どものころは、いつも山や川で遊んでいたんですが」
そこで、月に1回でも子どもたちに自然体験をしてほしいと、この「親子ふれあいイベント」を企画したのだとか。
「自然を感じながら、工作をしたり、親子でさまざまな体験活動をしたり。そういった経験が、子どもも大人も自然について考えるきっかけになればと思っています」
主な活動場所は「桂坂野鳥遊園」(西京区御陵北大枝山町1-100)や「京都市洛西竹林公園」(西京区大枝北福西町2丁目300-3)です。