寺院の庭園や参道などで、緑に輝く青モミジを見るのも初夏の楽しみ。散策にもぴったりなさわやかな季節、青モミジ巡りに出かけませんか。※できるだけ公共交通機関の利用を。総本山光明寺、宝筐院には駐車場はありません ※写真提供は各寺院
嵯峨野の宝筐院(ほうきょういん)では、境内にある枯れ山水庭園で、イロハモミジやヤマモミジの新緑が見ごろ。石畳の小道を歩きながら庭園を眺めれば、すがすがしい青モミジを楽しめます。庭園に咲く花も一緒に見ることができるのもポイント。6月になればヤマアジサイが花を咲かせるそうですよ。
小倉山の山腹にある常寂光寺。かやぶきの仁王門を青モミジが彩る様子は、しっとりとした風情があって、絵のような美しさ。仁王門を抜けると、今度は目の前に山の斜面を覆うコケの緑が。さらに見上げれば一面に広がった青モミジ。二つの緑が溶け合う景色も見事です。
総本山光明寺の総門をくぐり、左に曲がった先にある参道。およそ200mにわたって両脇にモミジが彩ります。片側が斜面になっていて、そこからも参道に覆いかぶさるようにモミジが。幾重にも重なって、立体感のある青モミジのトンネルが体験できます。
本堂へと続く参道が「紅葉の馬場」と呼ばれ、紅葉の名所として知られる二尊院。初夏、道幅が広く、長さが100m以上ある参道を歩くと、頭上から大きなモミジの木が枝を伸ばしています。参道を進んだ先では、築地塀や石垣とともに青モミジを見ることができ、そのコンビネーションが和の情緒を一層感じさせます。