「フォークソングが好き!」。そんな思いを持つ古くからの知り合い同士で結成された「フォーク賀茂川」。〝笑顔がなにより〟をモットーとする同グループは、北区で月1回、地域住民に呼びかけてフォークソングや唱歌を歌う「歌声サロン」を開催しています。一緒に歌えば、思い出もよみがえりそうですね。
北区の鳳徳(ほうとく)会館に響いていたのは、歌声にギターの音色、そして拍手と笑い声。「フォーク賀茂川」の「歌声サロン」が始まっていました。
「次は昭和40年代のこの曲。『花嫁』を歌いましょうか」とは、「フォーク賀茂川」代表の荻須(おぎす)幸市さん。「懐かしい!」と参加者も盛り上がります。
ギターやリードボーカル担当のメンバーが歌を先導。この日は、「春が来た」「上を向いて歩こう」「真夜中のギター」など、約20曲を歌いました。曲は毎回、季節感のあるものや、参加者が思いを巡らせられるようなものを選んでいるとか。
参加者からは「若いころにはやった曲を聞くと、当時のことを思い出します」といった声が。「家でもよく歌っていますが、やはり大きな声でみんなと歌うのは格別」と、「歌声サロン」ならではの楽しさも感じているようです。
約40年の付き合いだという「フォーク賀茂川」のメンバー6人。
「子ども向けキャンプなどのボランティア活動で一緒でした」と荻須さんは話します。
フォークソング好きとの共通点から、賀茂川のほとりに集まって歌い始めたのが2年前の8月。活動の幅を広げようと、その2カ月後に「フォーク賀茂川」を立ち上げました。
「メンバーだけではなくもっと多くの人とともに歌いたい、そして地域の人たちの居場所をつくりたいと考え、昨年から『歌声サロン』をスタート。青春時代を思い出して笑顔になってもらえるのがうれしいですね」(荻須さん)
メンバーは地元の商店街や高齢者施設に出向いて地域の人と一緒に歌うことも。荻須さんは「保育園も訪問し、昔の歌や遊びなどで子どもを楽しませたいと思っています」と、今後の夢を語ります。
長年の付き合いから生まれるチームワークの良さとパワー。「フォーク賀茂川」の友情の輪は、地域住民にも広がっていきそうです。
問い合わせは荻須さん=携帯電話:090(6820)9963=まで。