花々がつぼみを開き、春の兆しを実感できるようになってきましたね。季節の変化を知らせてくれる春の花をめでに出かけませんか。
妙心寺の塔頭(たっちゅう)・退蔵院。池泉回遊式庭園「余香苑(よこうえん)」を訪れると、緑色の葉の合間に、ぽってりとした花が咲いています。こちらのボケの花は、ピンクと白が混ざった優しい色合い。りんとした庭の美しさに、淡い色のかわいい花が、春の訪れを告げています。
天龍寺の塔頭・三秀院の門のわきには、樹齢50年ほどのサンシュユの木が。3月初旬になると、横に大きく広がった枝先に黄色い花が姿を見せます。実は、この花、小さな花がたくさん集まったものなのです。よく見ると小花の様子が分かるかもしれませんね。
築地塀の黒い屋根瓦にサンシュユの黄色が映える、落ち着いた和の情緒がすてきです。
長岡天満宮といえば、梅の名所ですね。2月の中旬から咲き始める梅は社殿付近や八条が池のほとりなど、境内に約300本、さらに、社殿奥の梅林に100本。しかも、早咲きや遅咲き、そして、紅梅、白梅、枝垂れや八重咲きなど、種類もいろいろ。多彩な梅の魅力を満喫できますよ。
小さく、白い花がかわいらしいユキヤナギ。龍安寺の山門をくぐった左手にある、鏡容池(きょうようち)の周囲でも、見ることができます。ほとりには桜の木もあり、時季が合えば、桜とユキヤナギを一緒に見ることもできるそう。