花々がつぼみを開き、春の兆しを実感できるようになってきましたね。季節の変化を知らせてくれる春の花をめでに出かけませんか。
2本の桃の木は、参道の脇にあります
首途(かどで)八幡宮にある2本の桃が見ごろを迎えるのは、旧暦の桃の節句のころである4月上旬から。境内にある紅枝垂れ桃と源平枝垂れ桃の2本が、4月の中ごろまで花を咲かせます。源平枝垂れ桃は、一つの木に白と赤の2色の花が咲き、中には2色がまだらになっている花も。
名前は、白は源氏の旗色、赤は平家の旗色に由来しているそうですよ。
もともとは、高知県に自生している落葉低木だそう 写真提供:元離宮二条城事務所
さまざまな春の花が見られる二条城。3月中旬は、南中仕切門のあたりに咲く、トサミズキにも注目してみて。細い枝から下がっているのが花。ラッパのような円すい状の黄色の花が、すずなりに咲く個性的な木です。近くには梅や桜の木もありますよ。
4mほどの高さの木に花が咲きます
小さなつぼ状の花が咲くアセビも春の花。真如堂の本堂の北側には、樹齢60~70年のアセビの木が20本ほど点在しています。花が枝から下がっている愛らしい姿は、冬から少しずつ見られて、4月の中ごろまで続きます。その期間中、特にたくさんの花が見られるのは、2月下旬から3月いっぱいとのことです。
後ろにそびえる椿ケ峰の木々の緑と梅のピンク色の対比が美しい景色を生み出します
大豊神社では、3月中ごろになると本社の前にある枝垂れ紅梅が花を咲かせます。傘を開いたようにふわりと横に広がった枝に、濃いピンク色の花が。特に、空気が澄んでいる朝の時間帯がきれいに見えるそう。
気候によっては、枝垂れ紅梅の向かいの枝垂れ桜も同時に咲く年があるとか。今年は二つの枝垂れの共演が見られるでしょうか。