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ひな人形をめでに

3月3日は桃の節句。市内各地で、ひな飾りの展示が行われます。表情や装いなど、それぞれに異なる意匠が施されたひな人形をめでに出掛けませんか。

手作りの〝つりびな”に込められた温かな思い

法住寺

つりびなの全長は各1m50cmほど

法住寺では「つり雛(びな)展」が催されます。つりびなとは、人形や花、金魚、トウガラシなどの形をしたちりめん地の飾りを、ひもにたくさん通して天井からぶら下げるタイプのひな飾り。

花は「美しく育つように」、トウガラシは「悪い虫が付かないように」と、飾りにはそれぞれ願いが込められているとか。3間ある書院に多数つるされているのは、全て住職の祖母の手作りだそう。

その他、書院にはひな壇も置かれ、人形が並べられます。

  • 【期間】 2月28日(火)~3月5日(日)午前9時~午後4時
  • 【料金】300円
  • 東山区三十三間堂廻り655(市バス「東山七条」停下車、徒歩約3分)
  • TEL:075(561)4137

〝ひとびな〟が雅楽や舞を披露

市比賣神社

〝ひとびな〟が勢ぞろいした様子

市比賣(いちひめ)神社は、女性守護の御利益で知られる神社。そのため、毎年3月3日には大勢の女性が訪れます。当日の社務所には、ひな人形はもちろん、牛車やたんすなど小さな〝お道具〟がずらり。これらは、同神社に古くから伝わる物だといいます。

午後1時からは「ひいなまつり」も実施。この祭りで好評なのが、人が扮(ふん)する〝ひとびな〟です。おひなさまとお内裏さま、そして五人ばやしや三人官女が登場。雅楽や舞を披露します。

着付けの実演や投扇興の体験もあり。平安貴族の暮らしについて詳しくなれそうですね。

  • 【期間】 3月3日(金)
    人形の展示:午前9時~午後5時、ひいなまつり:午後1時~4時
  • 【料金】 人形展示は拝観無料、ひいなまつりは2000円(お守りの授与や茶席代などを含む)
  • 下京区河原町通五条下ル一筋目西入ル(京阪「清水五条」駅下車、徒歩約5分)
  • TEL:075(361)2775
  • ※ひいなまつりの会場は同神社から徒歩1分の「ひと・まち交流館 京都」

60周年を記念した特別展示に注目を

宝鏡寺

気品ある面ざしの「有職雛」

皇室と関わりが深く、多くの御所ゆかりの人形を所蔵する宝鏡寺。3月1日(水)から約1カ月間は、恒例の「春の人形展」が開催されます。光格天皇より与えられた「有職雛」や手足を曲げられる「三折(みつおれ)人形」などさまざま。

今回は人形展が60周年を迎えるということで、より充実した内容に。初日にあるひなまつりでは、例年奉納される島原太夫の舞に、文楽の上演が加わります。さらに、期間中は通常非公開の書院が拝観可能。こちらには等身大の人形が飾られ、御所の暮らしぶりが再現されます。

  • 【期間】 3月1日(水)~4月3日(月)午前10時~午後4時(受け付けは午後3時30分まで)
    ※ひなまつりは3月1日午前11時~
  • 【料金】 大人600円、小・中学生300円
  • 上京区寺之内通堀川東入ル(市バス「堀川寺之内」停下車すぐ)
  • TEL:075(451)1550

西陣の町家で時代別の人形を展示

水野克比古フォトスペース町家写真館

時代ごとに異なるひな人形の表情にも注目を

千両ヶ辻かいわいの活性を目的に、大宮通の今出川~中立売通の商家などがひな人形を公開する「千両ヶ辻 ひな祭り」。

会場の一つ「水野克比古フォトスペース 町家写真館」は、趣ある町家。江戸時代~昭和の各年代のひな人形を展示しています。時期ごとに異なる表情を見比べるのも面白そう。写真家である水野克比古さん、秀比古さんの写真も鑑賞できます。「和文化をずっと大切にしてきた千両ヶ辻の町を、存分に楽しんでください」と秀比古さん。生糸問屋の土蔵を活用した催しも企画中とのこと。

  • 【期間】 3月3日(金)~5日(日)午前10時~午後4時30分 
    ※「千両ヶ辻ひな祭り」は施設によって公開期間が異なります。ただし、3月5日(日)は全ての施設の共通公開日です
  • 【料金】 入場無料
  • 上京区大宮通元誓願寺下ル(市バス「今出川大宮」停下車、徒歩約2分)
  • TEL:075(431)5500

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