お菓子や飲み物を持ち寄って、交流を楽しむひととき。そんな時間を過ごせる「60カフェ」が月に1度、長岡京市立地域福祉センター「きりしま苑」で開かれています。交流だけではなく、特技を披露する場にもなっていますよ。
入り口に立ち、「チラシを見て来たのですが…」と声を掛ける人もいれば、「こんにちは。今日も集まっていますね」と、慣れた様子でにこやかに現れる人も。
誰でも参加OKで、居合わせた人と交流できる「60カフェ」が始まったのは昨年10月のこと。長岡京市社会福祉協議会が運営する「きりしま苑」2階の一室で、毎月第4火曜日、午後1時30分~3時30分にオープンしています。
「天気が悪いから、今日は参加者は少なめかも」というスタッフの心配をよそに、次第に人が集まってきました。
持ち寄ったお菓子やスタッフが入れるお茶を囲んで、「ここは家よりにぎやかで楽しいです」「私は妻に『出かけてきたら』なんて言われてしまうんです」と笑い合う参加者たち。
以前から顔見知りなのかと思いきや、「いいえ、こちらで知り合いました」とのこと。新たな友人ができる機会にもなっているのですね。
「せっかくだから吹こうかな」と、縦笛を持って立ち上がったのは参加者の柴田幸雄さん。「待ってました!」と盛り上がる中、「ジングルベル」「サンタが街にやってくる」などのクリスマスソングを演奏してくれました。
「それは何という笛なんですか」との問いかけに「ティンホイッスルといいます。アイルランドの楽器なんですよ」と柴田さん。以前訪れたときに趣味だと聞いたスタッフが、「ぜひこの場所で披露を」とリクエストしたそうです。
これまでにも、フラワーアレンジメントやパステルアートといった特技を披露してくれた人がいたのだとか。
「さらに会場がにぎやかになります。『自分も何かやってみよう』と触発される人もいたりと、周りも刺激を受けています」と話すのは、同協議会の今村里佳さん。
申し込みがいらず、オープンしている間はいつでも出入りできる気軽さが喜ばれているこの「60カフェ」。開催のきっかけは、長岡京市民からの意見だったといいます。
「こうしたサロンは各地で行われていますが、多いのが地区限定というケース。誰でも気兼ねなく集える場所があればとの近隣住民からの声を受けて、このカフェを開催することになりました」と、同協議会の山田日和さん。
「名前は『60カフェ』ですが、60歳以上が対象というわけではありません。子連れで来てくれる人もいるんですよ」(山田さん)
子どもから大人まで、幅広い世代の交流の場となっているようです。
日時
1月24日(火)午後1時30分~3時30分 ※毎月第4火曜日に実施
会場
きりしま苑2階(長岡京市東神足2丁目15-2、JR「長岡京」駅から徒歩7分)
問い合わせ
長岡京市社会福祉協議会=TEL:075(963)5508