積極的に育児を楽しむ男性を“イクメン”と呼びますね。そんなお父さんたちに向けた、向日市社会福祉協議会の取り組み「イクメンGO」が昨年10月から進められています。その一環で、段ボール迷路で遊べるイベントが1月21日(土)にイオンモール京都桂川で開かれることに。子どもを連れた“イクメン”が集まりそうです。
「イクメンGO」のイベント会場に登場する段ボール迷路。穴の開いた50個の段ボールが並べられたこの迷路は、向日市のお父さんたちが完成させたもの。「イクメンGO」の取り組みとして、昨年11月に行われたイベントの準備会で作られました。
「お父さん同士の交流の機会になればと、『イクメンGO』を企画しました。取り組みの集大成となる今回のイベントも、準備の過程から仲間づくりをしてもらいたいとの思いがあったんです」とは、向日市社会福祉協議会の伊勢田広樹さん。準備会では、「この形で合っているのかな」「その段ボールはこう切るみたいですよ」といったように、自然と会話が生まれていたといいます。
作業が順調に進む一方、お父さんが困り果てる場面もあったよう。泣き出した子どもをうまくあやせない人も出てきたのだとか。
「『普段は妻に任せてしまうので…』とおっしゃっていました。子どもと接する時間が短いと、戸惑うことも多いですよね。それに気づくためにも、イベントにはお父さんと子どもで訪れてもらえたら」
段ボール迷路は3歳~小学校低学年向け。迷路の隣には、3歳未満の子どもも参加できる、アート制作の企画(予定)が用意されますよ。
「向日市周辺は新たに転居してきた子育て世帯が多い地域。このイベントで終わりではなく、継続的にお父さん向けの企画を考えていきたいです」と話す伊勢田さんは、自身も2歳の子を持つお父さん。家ではイクメンぶりを発揮しているのでは?
「子どもと二人で出かけることはありますが、自慢できるほど育児をしているわけではないかも(笑)。子育てサークルのお母さんからイクメンについての意見を聞き、なかなか厳しいなと感じました」
今回、子育てサークルと同協議会が協力して作成したのが「イクメンチェックリスト」です。
例えば子どもの入浴について。“準備” “世話” “後片付け”のうち、いくつ担当しているかを尋ねる項目には「イクメンなら世話だけではなく、準備や後片付けもしてもらわないと」とのお母さんの意見が反映されています。
「自分が担っていない育児を誰がしているのか考えてもらうためのチェックリストです。段ボール迷路の横に用意しているので、居合わせたお父さんと盛り上がりながら記入してくれたらうれしいです」